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多部未華子30歳、女優業を語る「よくも悪くも反省しないタイプ」

コラム

大学を1年間休学して復学した理由

多十郎殉愛記

――多部さんは、大学に進学され、卒業されました。ずっと芸能界で活動してきて、進学しないという選択もあったかと思います。

多部:そうですね。大学に関しては1年間休学して留年もしました。やはり両立はもう無理だと思った時もありました。疲れてしまうし、周りの目も気になるし。その結果、退学届けをもらいに行ったのですが、結局、復学しました。振り返ると、復学してからのほうが楽しかったです。

――退学届けをもらうところまでいったんですか。

多部:はい。横に履修登録のための講義の内容を書いたシラバスが置いてあり、退学届けとシラバスの両方をもらってきたんです。そして、実家でシラバスを読んでいたら、母親に「まだ大学に行きたそうじゃないの」と言われて、あ、確かにと(苦笑)。授業内容を読んだら面白そうで。受験も自分で決めたことですが、復学して以降のほうがより自分の意志で通っている感じがありました。

――一度辞めようとまで悩んでから、また決めたことだから。

多部:そうです。なので復学してからは授業中に一度も寝ていないです。ずっと楽しかったです。

大学時代にできた友達は、今でも財産

多十郎殉愛記

――卒業できたという充足感はありましたか?

多部:はい。ですがなにより、今でも大学時代の友達が一番多く、それが財産になっています。仕事で疲れた時も、全く違うジャンルの友達や先輩と話して忘れられる。そうした人達とずっと繋がっていられることを本当に良かったと感じています。

――確かに人は財産ですね。最後に、改めて『多十郎殉愛記』について、若い世代へのオススメポイントをお願いします。

多部:私も正直なところ、若い子が果たして観に行くだろうかと、最初は思いました。けれど新鮮なんですよね。こうした時代劇、ちゃんばらを知っている人は、「こういう映画いいよね」と思えるでしょうし、一方で若い人には「こういう映画があるんだ」と、むしろ発見しかない。私自身、出来上がった作品を観て、音の入れ方、タイトルの出し方、全てが新鮮でした。だからこそ若い人も楽しめると思います。

<取材・文・撮影/望月ふみ>

ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異

多十郎殉愛記』は全国公開中
©「多十郎殉愛記」製作委員会