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二日酔いに「牛乳が効果アリ」って本当?体にいい飲酒法を腸のプロに聞く

暮らし

飲む量によっては休肝日が必要?

藤田:実は、お酒が大好きな人が飲まないで我慢していると、それがストレスになって免疫が下がり、病気の原因にもなります。ガン細胞が多く生まれてくるとも言われています。

――ガンまでですか!?

藤田:そうです。こういう人が2合ぐらい飲むと、ガン細胞の発生個数が下がってきます。これはストレスがとれて免疫があがってくるんですね。ただし、それを超えると逆に免疫が下がってきます。

 さらに、嫌いな人と飲むとストレスで免疫が下がりますから、お酒が大好きで飲める人は、好きな人と2合までなら、むしろ「飲んだほうがいい」ですよ。昔から「酒と女は2合(2号)まで」って言われてます(笑)。

――そこから先は、酵素をふたつ持っている人でも、物理的に身体に負担になってくるんですね。休肝日を作ったほうがいいと、よく聞きますが、2合までなら毎日でも大丈夫ですか?

藤田:2合までなら毎日で大丈夫です。ただし、それ以上を飲むなら休肝日が必要になりますね。

お酒を飲む前に飲んだほうがいいもの

「『腸』が喜ぶお酒の飲み方」(日本実業出版社)

「『腸』が喜ぶお酒の飲み方」(日本実業出版社)

――お酒が大好きで、つい飲んで、二日酔いになってしまう人のための緩和策はありませんか? 例えば、「お酒を飲む前に牛乳を」と言われますが本当なんですか?

藤田:牛乳は吸収が悪く、胃の粘膜を覆うんですね。ただし、牛乳よりお酒のほうが分子が小さいので、吸収に関してはあまり効果はないと言えるでしょうね。

――コンビニなどでよく見かけるウコンドリンクなどはどうですか?それから、おつまみはどんなものがよいでしょうか?

藤田:ウコンは効果ありますよ。肝臓を強めるようなものを飲むと酔いにくくなりますね。ただし、ウコンには鉄分が多く含まれていて、摂取しすぎると肝臓を悪化させる可能性があるので注意しましょう。おつまみはビタミンB群の豊富なものがいいです。

 肝臓がアルコールを解毒する作用は、ビタミンB群で行われているんですね。だから解毒作用が高まり酔いにくくなります。たとえば、牡蠣などはいいですね。それからビタビンB群の豊富なビタミン剤でも大丈夫です。

チェイサーは「軟水・硬水」を意識すべし

――ビタミンBですね。飲み過ぎて二日酔いになってしまったときに、軽減する方法はありますか?

藤田:一番いいのは水分です。アルコールは脱水症状を引き起こします。二日酔いもあれは脱水症状とも言えます。普通の水より、吸収のいいスポーツドリンクなどがいいですね。

――水分は、二日酔いの時だけでなく、飲んでいる最中からでも効果はありますか?

藤田:よく「チェイサー」と言いますが、お酒を飲みながら水分を取るのは大事です。ここで気にして欲しいのは、軟水か硬水かということです。

 硬水でできたお酒を飲んでるときは水も硬水、軟水でできているお酒をのむときは軟水を、飲むようにするんです。だいたい飲み助ならわかると思うんですが、キレのあるお酒は硬水でできてます。

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