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二日酔いに「牛乳が効果アリ」って本当?体にいい飲酒法を腸のエキスパートに聞く

 まもなく春がやってきます。春といえば、歓送迎会やお花見など、お酒を飲む機会も増える季節。だけど、楽しいお酒が数年後、数十年後に体に悪影響を及ぼさないかも心配になりますよね。

写真はイメージです

 そこで今回は、東京医科歯科大学名誉教授で『「腸」が喜ぶお酒の飲み方』(日本実業出版社刊)などの著書でも話題の藤田紘一郎先生に「今から実践すべきお酒の飲み方」について伺ってきました。

お酒は、量や飲み方によっては体にいい

――お酒は、臓器に悪影響を及ぼすような印象を持っている方も多いと思いますが、実際のところはどうなのですか?

藤田紘一郎(以下、藤田):お酒は、量や飲み方によっては、むしろ「飲んだほうが身体にいい」こともあるのですが、それはあまり世間では言われていませんね。お酒の良い部分というのは「ストレスをやわらげる」ところにあります。

 ストレスは免疫力を低下させます。ストレスがかかると、まず脳内の視床下部に作用し、そこから脳下垂体に影響を及ぼして「コルチゾール」というストレスホルモンが出るんですが、これが体の免疫力を下げるんですよ。

――免疫が下がると、風邪をひきやすくなりますし、大きな病気にもかかりやすくなりますよね。

藤田:そうですね。でも、お酒を飲むとストレスがとれて、結果的に免疫力が上がってきます。免疫というのは、気持ちから30%もの影響を受けるんです。

――なんでもない錠剤を「よく効く風邪薬だ」といわれて飲んだら風が治ってしまうというプラシーボ効果も30%ほどの確率で出るといいますし、気持ちは身体に大きく影響しますね。

藤田:おっしゃる通り。なので、飲みたいのに我慢していると、それがストレスで病気の原因にもなるんです。

「飲める/飲めない」は遺伝によって3タイプ

藤田紘一郎先生

藤田紘一郎先生

――では、誰でもお酒は飲んだ方がいいんですか?

藤田:お酒の飲める飲めないには、実は3種類あります。まず遺伝子で、お父さんからひとつお母さんからひとつの、あわせてふたつ「飲める酵素」をもらった人が「お酒が大好きでたくさん飲める人」です。逆に、これをひとつももらわなかった人は「全く飲めない人」です。

――飲めないどころか、注射前の消毒用アルコールで、腕が真っ赤になる友人がいますが、彼は「酵素を持ってない」んですね。

藤田:そうです。そして、両親の片方からだけもらって「酵素をひとつだけ持っている人」がいるのですが、こういう人は飲み方に注意をしないといけません。

――注意というのは、飲む量などですか?

藤田:量もそうです。飲める酵素をひとつしか持っていない人は、飲んだらすぐに顔が赤くなる人です。そうした人は、上司から飲まされたりして、飲む訓練をしていると、結構飲めるようになるんです。でも、飲み過ぎちゃいけません。酵素をふたつもっている人よりもともとアルコールの処理能力が低いですからね。だいたい1合まででしょう。

――判断材料は「すぐ顔が赤くなるか」ということですね。この3種類は、後天的に変化したりはしないのですか?

藤田:はい。生まれ持ったものです。