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慶應卒、“フリーランスの企画屋”がバズるイベントを生み続けられる理由

ビジネス

村つくりのサービスである「あの村」

――それも面白いですね。

堀元:ただ、これも結局は解散してしまいました。でも、そこの経験がその後のフリーランスとしての活動につながっています。その後、1年くらいはフリーランスとして企画を作ったりしてお金を稼いで、2年目から3年目の頭にかけては「あの村」という村つくりのサービスを手掛けていました。

――あの村を作ったきっかけというのはなんだったのでしょうか?

堀元:もともと、新しい娯楽の形、エンタメの形を作らなくてはいけないと僕は言っていたんです。だから、その一環として、村つくりのサービスである「あの村」を作りました。

 ただ、やってみると、最初はゼロから作ることで発見があるんですけど、1年とか2年とかやっていると発見がなくなってしまって。結局のところ、維持管理することに飽きてしまい、それ以外にもいろいろな事情もあり、事業には失敗してしまいました。

バズる企画を作るルールは「意識しない」

堀元見

世界初のことをやりたい

――その後、また初期のように企画を運営されたりしていますが、きっかけはなんだったのでしょうか?

堀元:あの村の売却で、いろいろな方に声掛けをするなかで、現在のスポンサーと出会うことができました。結局、あの村自体は起業家の家入一真さんに売却したのですが、そのスポンサーの方から「何かイベントとか企画やりましょう」と話を持ちかけられたのがきっかけです。

――「性格の悪い人限定飲み会」など、バズる企画を多数立ち上げていますが、何か企画を作るうえでのルール、秘訣はあるのでしょうか。

堀元:特に意識したことはありません。ただ、他の人にまだやられていないこと、世界初のことをやりたいとは思ってますね。あと、数字はしっかり意識しています。学生時代の僕にも言って聞かせたいのですが、クリエイターは、最低限お金になるものを作らないとダメです。

「お金にならなくてもいいや」と思っているとゴミを量産してしまうんですよね。その辺の売れないバンドマンは「オレらはいい音楽やれれば幸せだから。売れなくていいから」って言って内輪で褒めあってますけど、明らかにそいつらよりミスチルのほうがいい音楽やってますからね。

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