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スーパー地方公務員「くまモン」のまったくゆるくない仕事術

ビジネス

 熊本県のPRキャラクター「くまモン」が、1月14日放送の『プロフェッショナル 仕事の流儀』(NHK)に出演しました。

 くまモンの肩書きは、スーパー地方公務員となっており、「え? 公務員だったの?」など、ネット上で大きな注目を集めました。

 また、くまモンの活動を支える市職員の「くまモングループ」の活動や、その妥協なき仕事ぶりに称賛の声も少なくありませんでした。

くまモン関連商品の売上は5000億円

 関連商品は2万8000個、累計売り上げは5000億円にものぼるくまモン。しかし、熊本県の振興のためにイラスト使用料は徴収しておらず、これにより助けられた地元の零細企業も少なくないそうです。

 そんなくまモンは、常に与えられた役割以上のものをやろうと努力しています。ステージ会場の移動の合間に握手を求められても決して断らず、足を止めて応じます。さらに、あの大きな図体と短めの手で楽器を演奏したり、バンジージャンプに挑戦したり、常に応援してくれる人の期待に答えようと奮闘する姿も印象的です。

 2016年に熊本地震が起きた際には、活動をストップしていました。被災されて苦しい生活を続けている人たちを前にし、くまモンが出ていくべきかチーム一同が悩んだそうです。

 しかし、子どもたちからくまモンの安否を心配する葉書や、活躍を望む手紙が多く寄せられたそうです。それを受けて、3週間後のこどもの日に活動を再開。各地の避難所を精力的に回りました。

くまモンを怖がる子供も少なくなかった

モン・コレ

『モン・コレ KUMAMON COLLECTION』(モン・コレ製作委員会)

 多忙を極めるくまモンの活動を支えているのが、熊本県知事直轄の特命チーム「くまモングループ」です。

 今では考えにくいことですが、くまモン誕生以前の熊本は、観光資源が豊富にありながら認知度は九州の中で下から数えた方が早いほど人々に興味を示されていませんでした。九州新幹線の全面開業を前に、もっと多くの人に熊本の良さを知ってもらおうとして、生み出されたのがくまモンでした。

 最初にやった仕事は、九州新幹線の起点となる大阪でくまモンを出没させ、SNSで浸透を図るというもの。

 SNSを使ったPR戦略を自治体がするというのは珍しいことでした。また、身体が大きいくまモンを怖がる子供も少なくなく、「泣いて逃げて行ってしまうこともあった」と、スタッフは言い、なかなか上手くいかなかったそうです。

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