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ふるさと納税、お得に活用するには? お金のプロに教えてもらった

コラム

お得な返礼品の選び方は? プロからアドバイス

――その一方で、総務省が、一部自治体に警鐘を鳴らすなど行き過ぎた高還元率な返礼品は激減する見込みがあります。

岩田皆子(以下、岩田):とはいえ、今の段階では“お得”と言える返礼品もたくさんあります。今年は旅行券やホテルの割引チケットなどの体験型返礼が人気です。

ふるさと納税

「ふるさとプレミアム」の岩田皆子さん。お得な返礼品をアドバイス!

――ということは、お得な返礼品を受け取れる最後のチャンスが、この12月中の納税になるかもしれないと!

岩田:食べ物系の返礼は寄付額が上がるほど量も増えるので、季節ごとに小分けでもらったほうが楽しめます。私は前に5キロの豚バラ肉を受け取りましたが、使い切るのが大変なほどでした(笑)。返礼品によっては食べ物を小分けにし、時期をずらして送ってもらえる定期便もあるので、活用していただきたいです。

――どんな返礼品を選ぶのかは難しい問題です。今年初めての納税をした流さんは、どのように自治体を選んだのでしょうか。

流:まずはやっぱり地元への納税を考えました。返礼品は出身地の名産のひとつである「うに」と「海苔」をセレクトしました。自分でわざわざ絶対買わないものと、日持ちしそうなものを選んでます。あとは「浦添市のビール」、これは単純に好きだからです(笑)。

一人暮らしは「食べ物系」だと余ってしまうかも…

ふるさと納税

※画像はイメージです ©malasiaphotos

――量の多さや寄付額の合うものから選ぶと良さそうですね。

流:納税は5000円から始められるところもあるので、ひとり暮らしの場合は、特に食べ物系で余らせてしまうことなどがないよう、さまざまな自治体に納税したほうがいいかもしれません。あとは、日常的に使える形に残る物で「横手市のペン」や「泉佐野市のタオル」などにしました。

岩田:私も「普段買わないものを」という切り口で返礼品を選ぶことが多いです。沖縄の「大ぶりマンゴー」や、高級な「太陽のたまご」など。果物や海産物は季節によって、旬のものが出回るので、サイトを定期的にチェックしましょう。人気の自治体は、すぐに締め切りになってしまうことも多いです。

風呂内:逆に高価な返礼品が欲しいけど、控除上限額の問題で納税できる金額が足りない場合は、ポイント制度を導入している自治体に納税することで、翌年分の納税と合算できるケースもあります。ちなみに独身で300万円の年収なら、だいたい2.8万円が全額控除されるふるさと納税の限度額。自分の年収や家族構成によって、ふるさと納税を“効果的”にできる金額は異なります。

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