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個人ブランドが在庫の山に…「副業失敗」から学んだ成功の秘訣は?

コラム

自分のデザインブランドは売れる!とうぬぼれていたんですよ…

ファッション

※画像はイメージです(以下同じ)

 やや自嘲気味に語るのは、アパレル会社で働く工藤匠さん(仮名・27歳)。

 彼は入社3年目のときに、自分でデザインしたシャツやズボン、ジャケットなどをネットで販売していました。

配属先に不満で副業をスタート

 そのまま副業で成功できると思いこんでいましたが、3年であえなく玉砕。失敗の原因は何だったのでしょう。

「第一志望のアパレル会社に内定が決まったときは、大喜びでした(笑)。企画デザイン部に配属され、最初は作家のブランドを担当していましたが、2年目から営業に異動になり、朝から晩まで店舗で販売の日々

 デザイナーにとって、現場を知っておくことも将来プラスになるとわかっていましたが、『作りたい』という気持ちが強くなるうちに、休日に自分で作ったシャツを友達の誕生日にプレゼントしたら、好評でした」

 それから工藤さんは、フリマで販売してみようと思いついて、ズボンやジャケットも店頭に出したところ、昼前に完売したそうです。

 フリマの客からも「プロのデザイナーさんですか?」と褒められたため、自信がついた工藤さんは、インスタでアップします。

「インスタ効果は最高でした! あっという間にフォロワーが増えて、作ってアップすると、すぐに売れました。会社直営の工場に依頼すると、大量生産してくれることがわかったので、会社の上の人に直談判して副業として認めてもらうことになったのです

 僕がネットで評判のデザイナーになれば、会社での僕の立場も優位になる。会社でデザイン部に復帰して、好きなことができて、給料もアップする。あのときの自分は、ウルトラプラス思考でした」

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