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株の売り買いタイミングはどう見分ける?株価予測する3つの指標

コラム

 株式の売買タイミングは、投資家にとっての永遠の悩みといえます。

 高値と思い売却した株式がその後も上昇を続ける。底値と思い購入した株式がさらに下落を続けるなどは、誰しもが経験したことがあるのではないでしょうか。

株式

※イメージです

 株式の売買のタイミングに絶対的な指標はありませんが、多くのトレーダーが利用するチャート分析の指標を知ることは短期の売買タイミングを見極める上で有効です。チャート分析の代表的な3つの指標である、「ローソク足」、「移動平均線」、「ボリンジャーバンド」を紹介します。

チャート分析とは

 チャート分析とは株価のグラフ動向からトレンドを読み取り、売買のタイミングを見極める手法です。ローソク足、移動平均線などは、株式を売買したことがある人であれば一度は聞いたことがあるでしょう。これらもチャート分析の代表的な指標です。

 チャート分析は個人投資家が占める保有割合が多い市場であるほど有効とされており、また特に短期売買の場面で参考になります。チャート分析は信じる人が多ければ多いほど有効とされており(アノマリーの一種)、そのため機関投資家の保有割合が高い東証1部などよりも、マザーズや2部などの市場のほうが有効と言われています。

 また短期の売買においてチャート分析以外に売買タイミングを見極める指標がほとんどありません。そのため他の個人投資家がチャートの動き通りに反応するかという論点はあるにせよ、やはり一定程度の利用価値はあるといえます。

 次からチャート分析の特に代表的である、ローソク足、移動平均線、ボリンジャーバンドの3つを紹介していきます。

① ローソク足:株価予測とトレンド分析

 ローソク足は、一定期間の株価の始値、終値、高値、安値の4種類の株価を棒グラフと線で表したもので、 株価予測やトレンド分析に利用します。始値とは取引の開始時の株価を指し、終値とは取引の終了時の株価を指します。

 高値とは取引期間における最も高い株価、安値とはその逆になります。始値に対して終値が低い棒グラフを「陰線」、始値に対して終値が高いものを「陽線」といいます。特に始値と終値の差異が大きいものを「太陽線」「大陰線」と呼び、上昇・下落トレンドへの転換を見極めるために使われています。

ローソク足:ソフトバンクグループ(株)(9984)の例

Yahoo

ローソク足:ソフトバンクグループ(株)(9984)の例※Yahooファイナンスより抜粋

 ソフトバンクグループ(9984)の2017年12月から2019年12月までのローソク足では、2018年6月頃~2018年10月頃、2019年1月までは多くの陽線が確認できます。

 またそれぞれの期間では特に株価変動幅が大きい陽線(大陽線)が確認できます。大陽線が確認されると、上昇トレンドにはいったと判断する個人投資家が増え、さらに買い手を呼び株価の上昇が続くためこのようなグラフを描くといわれています。

 対して、2019年7~11月頃までは、陰線が増えています。下落トレンドの仕組みは上昇トレンドの逆になります。やはり株価変動幅が大きい陰線(大陰線)が発生し、さらなる陰線が後に続くということがしばしば起こります。

 まとめると、大陽線が見られて間もない頃や陽線が多く見られる場合は、株式を保有しておくのが有利だと考えられます。一方で大陰線が見られて間もない頃や、陰線が続いている場合は、下落トレンドと考えられるので、下げ止まるまで買うのを待つといった判断に利用できます。

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