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働きたいのに働けない「復職の壁」を乗り越えた人がしてたこと

キャリア

夫と離婚で突然シングルになったケースも

 前田さんと同じく「RPA女子プロジェクト」での受講を終え、現在は企業とのソフトウェア開発やラーニングコンテンツ制作を担当している関本さん(30代前半)。プロジェクトに参加したのは、「夫との離婚がきっかけだった」と言います。

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現在は週5日、1日5時間程度のペースで作業しているという嶋野さん。小学1年生の息子が学校に行っている間に仕事を済ませているという

「プログラマーとして新卒で入った会社を、結婚を期に2年で退職。その後10年ほど専業主婦をやっていました。突然、夫と離婚することになったので職を探し始めたものの、正社員としての雇用は年齢やブランクの長さがネックになるうえ、子育てとの両立も難しい。なかなか内定がもらえない日々を過ごしていたときに、このプロジェクトを知りました」

 とはいえ気になるのは、前田さんしかり関本さんしかり、前職は「SE」「プログラマー」とバリバリのIT系だったということ。そもそものスキルが高かったからこそ“RPA女子”として成り立っているのでは……?

「受講者のなかで、web開発の経験者は半数程度でした。もちろんRPAについて勉強する必要はありますが、ExcelやWord、Powerpointなどの基本的なPCスキルがあれば、RPAスキルは身につくと思います」と、関本さん。それならひとまず安心かも?

人材不足と「働きたくても働けない女性」の存在

 すでに多くの企業が導入を進めているRPA。しかし、そうしたニーズに的確に応えられる技術者の数に限りがあり、細かなニーズに応えられていないのが現状というのも事実。

 一方、前田さんや関本さんのように、結婚、出産後に復職したいと考えた女性が、年齢、育児などとの両立で「職が見つからない、希望する職種につけない」という問題も発生しています。

 もちろん女性だけでなく、一時的に仕事のブランクができてしまった男性にも有効なこの仕事。今後さらにニーズ拡大が見込まれるだけに、社会に普及していくかもしれません。

<TEXT/bizSPA!取材班>

「bizSPA!フレッシュ」編集部の若手記者が、20代ビジネスマン向けに、“身の丈世代”が気になる世の中のホンネを徹底した現場主義で伝えます。

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