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新垣結衣似のOLと役員が不倫、妻と修羅場に…ベンチャーの不倫沼

暮らし

「やめたほうがいい」と忠告しようとするも

 自分が知っているくらいだから、会社の社員たちも、実は隠しているだけで2人の関係に気づいていると思った有吉さんですが――。

「ところが、誰も気づいていなかったんです。それもショックで。2人は時間差で退社しているし、会社では役員と社員という関係以外、アヤシイところが何もないからです。みんな、2人の演技にすっかり騙されていました」
 
 これまで有吉さんにとって、Cさんは憧れの存在でしたが、社内不倫のことを知ってしまうとなぜか兄のような気持ちになってしまって、悶々と過ごしていたそうです。

「思い切って、ストレートに『やめたほうがいいよ』と忠告しようと思いました。ところが僕もCさんも仕事が忙しくて、なかなか時間が取れそうもない。メールで『今度飲みに行こう』と誘ってみたものの、『そのうちね』という気のない返信でした」

 そのうち、ついに2人のことが社内でも話題になり、有吉さんは焦ります。

「ガッキー同僚」が副社長の妻と対面

社内不倫

 そしてある日、「今日こそ、Cさんに言おう」と決心した有吉さん。彼女が退社すると、すぐに会社を出て、あとを追いかけます。ところが、例のターミナル駅の改札そばでCさんと話し込む女性を目撃。有吉さんは驚きます。それは写真で見たことのある副社長の妻だったのです。

「Cさんが無理やり改札に入ろうとすると、副社長の妻が、肩を掴んで、思い切りビンタをしたのです。僕は全力で2人の間に走って、止めました。あの時の副社長の奥さんの鬼のような顔を今でも忘れられません」

 有吉さんは「改札に入って」とCさんに顎で合図。逃げるように改札に入るのを確認してから、副社長の妻に「乱暴なことはやめてください」と頼んだそうです。

 修羅場を逃れたCさんは、その後副社長と別れたそうです。

「ガッキー似の同僚に対する憧れも失せました。小規模のベンチャー企業にもうんざりして、転職しました。おかげで、前の会社以上に仕事に集中できて生きがいを見出すことができました。もちろん、社内不倫はゼロ。今のところはね」と、苦笑いする有吉さん。今後もそうあってほしいものです。

特集・社内恋愛でヒヤッとした事件 Vol.4 ―

<取材・文/夏目かをる イラスト/かとさん(@katokatosanchi)>

コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。『週刊朝日』『日刊ゲンダイ』「DANRO」「現代ビジネス」などで執筆。
Twitter:@7moonr

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