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Uber Eatsでガチで配達パートナーを3日やってみた。稼げた金額に驚いた

マネー

 2016年9月29日に日本に上陸し、今年で2周年を迎えた「Uber Eats(ウーバーイーツ)」。

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果たしてUber Eatsで今でも稼げるのか?

 米国のスタートアップ企業「Uber(ウーバー)」が手掛け、同社が用意した配車用のアプリケーションを使い、飲食店からお客のもとへ食事を配達します。

 前回はUber Eats(ウーバーイーツ)のプロ配達パートナー“たけさん”にお話を伺いましたが、やはりそこは自分で体験しないと納得ができない。せっかくなので記者もガチンコで働いてみることにしました。

Uber Eats営業センターへ

 Uber Eats配達パートナーとして働き始めるのは実に簡単。まずはUberの公式サイト上で個人情報や携帯番号などの登録を行います。

 その後、東京であれば恵比寿や秋葉原といった交通の便がいい場所にある、Uber Eatsの営業センターに向かいます。

 営業センターでやることはふたつ。ひとつは配達に使う車両の登録や支払先の銀行登録を済ませること。もうひとつは配達用のバッグを受け取ることです。

 一通りの手続きをすませば、配達パートナーとして稼働できるようになります。早ければネットで登録したその日のうちに、配達パートナーとして働き始めることも可能です。

働き始めるにあたって必要なお金は…

 ちなみに配達用のバッグを利用するにあたって、8000円のデポジットがとられます。働き始めてから毎週2000円が賃金から徴収される仕組みです。

 もちろんデポジットなのでバッグを返せば返金される。つまりすでに自転車やバイクなど配達の手段を持っていれば、実質ゼロ円で配達員として働き始めることができることになります。

 ちなみにドコモシェアバイクや帝都産業など自動車・バイクレンタル業とUber Eatsは提携を結んでいます。そのため、低額で配送料の自転車・バイクをレンタルすることも可能。どちらも持っていない人でも安心してください。

ウーバーイーツ配達パートナーになってみたら

 手渡されるバッグは緑色の蛍光色で夜中でも目立つようになっていて、後ろに大きく記された“Uber Eats”の文字が特徴的です。

 内部は仕切りが用意されており、熱いもの、冷たいものを分けて運ぶことができるようになっています。ちなみに、バッグ内部には梱包材や衝撃を抑えるためのものは用意されていないので、自分で用意する必要がありそう。

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意外と、高性能だぞ!

 記者は、厚手のタオルと、緩衝材を用意することにしました。

 予算的にバイクを用意することができなかったので、配達用の足として自転車を使うことに。自転車にまたがり、Uber Eatsのバッグを背負います。

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ロゴが光って、とても目立つ。かなり恥ずかしい

 依頼が多いといわれるディナータイムの18時30分~20時に配達を開始するべく、配達当日の17時30分頃、自転車にまたがり、動き出しました。

Uberが提供するアプリとは…

 18時過ぎに、配達予定の地域に到着。配達を開始。

 配達の依頼管理に利用するのが、Uber Eatsの親元である、Uberが提供する「Uber Driverアプリ」。Android、iOS版が用意されているのでスマホを持っていれば基本、誰でも使えるので安心です。

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 起動すると、以下のような画面に。「出発」のボタンをタップすると、アプリのシステムが起動する仕組みです。

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起動すると、こうやって配送経路が表示される

 システムが起動している間は自動的に配達依頼が共有されます。もちろん、システムを止めれば仕事が来ないので、自由に休憩を取ることも可能です。
 
 アプリにはマップや配達先までの時間、受取人や店の要望など、細かな情報が表示されるのでスマートフォン用のホルダーを用意しておくと配達がしやすいです。Uberによれば、「アプリはAIで配車を行っており、店舗への近さ、配達パートナーの評価の高さ、配達に使っている車両など、さまざまな要素から配達パートナーを選ぶ」とのこと。

自転車を運転して10分で初の依頼が

 Uber Eatsのアプリを起動させ、自転車に乗って10分ほど、スマホが急に鳴り始めました。記者が配達パートナーとして選ばれたみたいです。配達員として選ばれると、以下のような画面が表示されました。

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一応、配送を「拒否」することもできるらしい(画像は一部加工)

 時間は荷物を受け取るお店までの距離。表示時間は10秒程度で、表示されているアイコンの周りの白い線が一周する前にタップしないと依頼を受けることができません。

 写真撮影に手間取っていたため、最初の依頼はとり逃してしまいましたが、15分ほど自転車を漕いでいると再度、音が鳴りました。運転している場所から2分ほどのお店から依頼がきたようです。

 最初の配達場所はマクドナルド。お店に到着すると記者の前にすでに数名の先輩配達パートナーたちが並んでいます。記者の番が来たので配達員用のアプリに表示される、4桁の番号を告げ、荷物を受け取ります。

「こんな近いなら自分で取りに来ればいいのに……」

 依頼主の要望で「冷たいものと温かいものは分けて入れてほしい」とのこと。意外と細かい依頼にびっくりしましたが、バッグの仕切りを利用し、荷物を入れていきます。飲み物もありましたが、用意した梱包材があったのでしっかりと固定することができました。

 荷物を受け取って、アプリケーション下に表示される「配達開始」のタブを右に動かすことで、配達を始めることができます。

 個人情報があるので細かい部分は画像を掲載することができませんが、配達開始すると配達先の住所が表示。加えてグーグルマップを利用したナビゲーション機能がついているので、迷わず配達先まで行けるというわけです。初回の配達先は受け取ったマクドナルドから3分ほどの場所。

「こんな近いなら自分で取りに来ればいいのに……」と、やや思いつつも急いで、自転車に戻り移動をスタート。ちなみに、ナビゲーションを利用すると、配達先の住所と微妙に違う場所に表示されることも多いそう。記者も配達中、何度か数百メートルほど違う場所に案内されてしまいました。最終的には自分で場所を特定しなければいけないので、注意が必要です。

Uber Eats初めての配達で稼いだ517円…

 初めての配達先は入り組んだ住宅街。少々迷いましたが、初回の配達を無事に終えることができました。荷物を渡し終えたら、アプリにある配達完了のボタンを押せば配達は完了です。荷物を受け取ってから、配達が終了するまで要した時間は約10分。記者が初回の配達で得られたお金は517円でした。

 私が配達パートナーとして登録作業を行った営業センター担当者の説明によれば「だいたい10分ほどで配達が終わるように配達パートナーが選ばれる」そうで、確かにその言葉の通りでした。

 ちなみに私が体験していた期間では大きな問題はなかったですが、「依頼者がいない」「全く違う場所が表示された」という声もあり、配達が完了できないこともあるそうです。

初日は3時間働いてたった2103円

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画面上にある517円が最初の配達での稼ぎ

 さて、お金の話ですが、記者が初回の配達で得られたお金は517円。Uber Eats配達パートナーに支払われる代金は以下のような計算式で決定されています。

受け取り料金(300円)+受け渡し料金(170円)+距離料金(150円×km)-手数料(35%)

 これに加えて、ブースト(ランダムで指定の配送場所の配送料が増額する)やクエスト(1日、あるいは特定の期間に決められた数の配送をこなすと報酬が支払われる)といった追加報酬が加えられます。

 自転車であれば距離が短いので一回の配達でもらえる料金は500円くらいが平均とのこと。1回10分程度の配達でもらえる金額なので、まずまずです。

 その後は30分に1回程度、依頼が入り、21時過ぎまで3時間ほど作業を行いました。最終的に4件の依頼をこなし、初日の業務は終了。初日は2103円の儲けでした。最初の依頼をこなせなかったことが悔やまれます。

3日間体験して、時給1000円に届かない

 結局3日間、同じ時間帯で3時間ほど、Uber Eats配達パートナーを体験してみましたが、だいたい1回の仕事で2000円台、よくて3000円台を稼ぐことが記者の限界でした。

 合計で7889円。稼げるといえば稼げるし、稼げないといえば稼げない。都内のアルバイトであれば時給は1000円を下らない場合が少なくない。アルバイトと比較すると、少し残念な収入かもしれません。

 ただ、Uber Eatsベテラン配達パートナーである、たけさんが語るところによれば「うまく稼ぐコツをつかむためには少なくとも、1か月ほど稼働することが重要」とのこと確かにその言葉の通りだったというわけです。

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Uber Eats配達パートナーのたけさん

 記者は正直なところ、大多数の「稼げなくてすぐにやめてしまう人」になりそうです。たけさんのように稼いでいる人になるのはまだ遠い気がします。

 一朝一夕にはいかない世界ですが、可能性はあるかもしれない。気軽に始めることができるので、とりあえず飛び込んでみるのもいいでしょう。

<取材・文・撮影/小林たかし>

【a】Uber Eats 宅配ドライバープログラム

フリーランスのライター、主にweb媒体を中心に様々な分野で執筆を手掛ける。守備範囲は広いがとりわけ、変なもの、ことに関する興味が強い。最近の目標はヘビトンボを食べてみること。