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「無謀なZeppワンマン」を一人で成功させた里咲りさの生き様

暮らし

 地下アイドルとしてキャリアを始め、アイドルグループの運営兼メンバーとして活動、さらに並行してシンガーソングライターとして活躍した里咲りささん

 現在ご自身で、立ち上げた事務所とレーベルを運営しながら歌を歌い、「しゃちょー」の愛称で親しまれています。前編に引き続き、25歳の里咲さんにお金のことやビジネスとアーティストを両立ついて伺いました。

里咲りさ

【里咲りさ】1992年9月25日生まれ。アイドルグループを卒業し独立後、個人事務所とレーベルを立ち上げシンガーソングライターとして活動

常にWin-Winじゃなきゃいけない

――里咲さんはZepp DiverCity TOKYOでのワンマンライブも「損益分岐点」という言葉を使ってチケット売上目標を掲げていました。25歳の社長として、お金についてどう考えますか?

里咲りさ(以下、里咲):早くお金持ちになりたいです(笑)。

――単刀直入に言って「不労所得」がほしいですか?

里咲:うーん……やっぱり自分で働いて稼いだお金がいいです。例えば人から1000万円もらったとしても、その分何か返さなきゃって思っちゃうんですよね。常にWin-Winじゃないと行けないと思うから。

――昨年はクラウドファンディングを検討するも、結局やめてしまいました。

里咲:はい。クラウドファンディングは素晴らしいシステムだと思っているのですが、そのときは結局、「私らしく物販をやるしかない!」という結論になりました。

 ファンからお金をもらって、その結果、私がファンの望んでることをできなかったら「お金払ったのになんだよ」ってガッカリさせちゃうかもしれない。それはイヤだなって思いました。

 物販でグッズの対価にお金をもらうのが、やっぱり一番わかりやすくていいかなと。本当はクラウドファンディングもやりたいんですけど、ただ、その時の自分の状況には合わなかったかなって。

「里咲りさ」としてやりたかったことはぜんぶやった

――Zeppを成功させた里咲さんの次の目標ってなんですか?

里咲りさ

物販でお金をもらうのが一番わかりやすくていい

里咲:私、「里咲りさ」としてやりたかった企画ってぜんぶやり切っちゃったんですよね。

 2000人規模の会場でワンマン成功させるっていうのはZepp DiverCityで達成して、CD-Rで3000枚の売ることもできた。両方達成できちゃって、これ以上息の長いアーティストになるにはどうすればいいんだろうって今は考えてます。

――里咲さんといえば、ファンに原価100円で仕入れたタオルをサイン入れて1000円で売る「ぼったくり物販」も有名になりましたが。

里咲:ぼったくり物販とかも、「少女閣下のインターナショナル」ってアイドルグループの運営兼メンバーとして活動しているときを含めると3年くらいやってて、ファンの方ももう飽きちゃってるんですよね。

 みんな、メディア対応用にサクラやるのに慣れてきてるくらい。私も「35歳になっても、私これやってんのかな……」と思いはじめて「それはできない!」ってなってきて。

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