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死んだミュージシャンのライブが流行中。最新ホログラム技術に賛否

コラム

賛否が集まるも…海外の投資家は熱視線

山積みのお金

※画像はイメージです

 先日、バンド「ダイアー・ストレイツ」の元リーダーで、ギタリストのマーク・ノップラー(69)の著作権を対象にした投資ベンチャーが立ち上がったというニュースがありました。

 投資家にとって魅力的な商品だと言われる’60~70年代のクラシック・ロック。

 音楽産業が最も盛んだった時代のヒット曲は、今後しばらくは値上がりすると見られているのです。そして、ちょうど今、その当時に活躍したミュージシャンが70歳を迎える時期。彼らが亡くなったあとも、曲は金を生み続けるとすれば……。

 早い話、貴重な遺体を予約して荒稼ぎしようと目論む人たちが動き出したわけですね。

 というわけで、今後もロックが儲かると判断される限りは、この奇妙キテレツなコンサートが開かれる機会も増えるのかもしれません。なんだかなぁと思ってしまいますが、ホログラムのポールに“Let it be”(放っとけ)と言われたら、うなずいちゃうかも……。

<TEXT/石黒隆之>

音楽批評。『女子SPA』『日刊SPA』などで主に音楽記事を執筆。ipodに入ってる曲は長調ばかりの偏食家。
Twitter:@TakayukiIshigu4

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