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新卒で年収1000万も…サイバーエージェントの給与制度ってどうなってるの?

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 誰しも自分の給与は上げたいものです。

 しかし、まだ若く経験も実績も足りないうちは、なかなか思うように給与額も伸びず、昇進もままなりません。

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「サイバーエージェント」のロゴマーク

 そんななか、「新卒社長」という夢のような制度を導入している企業があります。インターネット広告事業などを展開するITベンチャーの雄「サイバーエージェント」です。

 入社数年目までの社員を子会社の社長に抜擢し、その能力を最大限に引き出すことで、既存の概念にとらわれない革新的なサービスを次々と世に送り出すのが目的です。

若くても「決断経験」を積めば社長に抜擢される

 一例を挙げると、“趣味でつながる恋活サービス”を謳う「タップル誕生」といったマッチングアプリもこうした制度から生まれました。新卒とはいえ社長ともなれば、当然、給与もうなぎのぼり。1000万円の大台も夢ではありません。

 とはいえ、全員がそうなれるわけではありません。では、どんな人が抜擢されるのか。

 サイバーエージェントをはじめとする先進企業の給与システムを詳しく紹介した書籍『給与2.0 10年後も給与が上がり続ける新しい働き方』(アスコム刊)によると、キーワードは「決断経験」と「ワクワク感」です。

 以下は、同書の著者・高橋恭介氏(一般社団法人『人事評価推進協議会』代表理事)が、サイバーエージェントの人事統括の取締役に取材した内容を、著者承諾のうえで要約したものです。

人材の価値は決断経験の多さで決まる」というのがサイバーエージェントの基本的な考え方です。

 取引先にAという商品を提案するのか、Bという商品にするのかといった決断は常日頃求められます。それを上司や同僚まかせにするのか、それとも自分でするのか、その経験値が社会人としてのパフォーマンスに大きく影響するのです。

 たとえ、新卒であっても、学生時代を含め「決断経験」を多く積んできた人が「新卒社長」を任される傾向があるようです。

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