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寝付けない・眠りが浅い・眠っても疲れが取れない人へ。それぞれの対処法を精神科医が伝授

コラム

睡眠についての悩みは、人それぞれ異なる。今回は、「寝付けない」「眠りが浅い」「眠っても疲れが取れない」のよくある3つの悩みを持つ人、それぞれに向けた対処法を、市川メンタルクリニック院長として精神障害、睡眠障害などの治療にあたる精神科医・芦澤裕子氏に聞いた。

※画像はイメージです(以下同)

>>どうしても会社に行けなくなった日のこと。

なかなか寝付けない人へ

寝床に入っても、頭が冴えてしまっており、物事をあれこれ考え出したりしてしまったりして、なかなか寝付けないことが多い。そんな人には、どんな対処法があるだろうか。

「まず、寝付けないときにしてはならないことは、時計を見ること。あなたが寝付きたい1時間前くらいから朝の目覚ましが鳴るまで、時間をチェックしないでください。時間を知れば知るほど『寝なきゃ、眠れない、どうしよう』と睡眠恐怖がつのってしまいます」

時計を見るのは禁止

「目が冴えてしまって完全に眠れないと感じたなら、一度寝床から出ましょう。穏やかな音楽を聴いたり、楽しく興奮しないような本や以前読んだことがある本、雑誌、きれいな風景画などを見てゆったりしてください。そのうち自然と眠くなるのを待ちます。

布団の中で、うつらうつらできそうであれば、ゆっくりと全身の力を抜き、自然な呼吸をしてみましょう。息を鼻から吸って、鼻から吐きます。それぞれの長さは、吸うのが1、吐くのが2の割合にしましょう。

『眠れない』『寝たいのに』『明日の仕事は大丈夫だろうか』などと違うことに頭が働いたら、『呼吸に戻ろう』と呼吸だけに意識を向け直してください。鼻で空気の摩擦を感じることに集中するようにするとうまくいきますよ」

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