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W杯芸人すがや、現地の熱狂を語る「グループリーグの主役は日本代表」

暮らし

「4年間月1万円貯金」すれば行ける額

──南米のサポーターの熱量は、人数の他に、どんなところで感じますか?

すがや:ノリが全然違います。道端だろうが電車の中だろうが、どこでも太鼓叩いて歌ってるし、他の国の人を見かけたら、どんどん声かけて楽しそうにはしゃいでるしで、ずっと大騒ぎなんですよ。南米は出場枠が少なくて、ブラジルやアルゼンチンは毎回出られるんですが、他の国はレベルが高くてもなかなかでられません。前回大会でペルーのサポーターが「次のW杯が何十年後になるかわからないんだよ! だから一生に1度なんだ!」と話していたのが印象的でした。

──トータルいくらくらいかかったんですか?

すがや:50万円くらいですね。「よく金あるな」と言われることもありますけど、月1万貯金すれば4年で貯まる額ですからね。しかも、他の国での開催だったら、同じスケジュールでも30万~40万円でいけますし。

どこの国の人も暖かく迎えてくれる

カカロニ すがや

──いろんな国の文化も集まるので、それに一挙に触れられるのも楽しいですね。

すがや:W杯は、行けば行くほど偏見がなくなるんですよ。ブラジルは治安が悪い、ロシア人は怖い、イスラムの人はノリがよくない……知らないと勝手な偏見を持ってしまったりしますが、実際に行ってみて、そんな偏見はことごとく壊れていきました。

 今回も含め、どの大会でも言えるのは、運営にいろいろ問題があることはありますが、どこの国の人も、来場者を暖かく迎えてくれるということに違いはありません。また次も行きたいですね!

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 サッカーだけでなく、各国の文化にも触れられるW杯。良くも悪くも日本ではあまり知られていないカタールの文化を知るきっかけにもなっただろう。そして、実際に足を運ばなければ見られない景色も存在するわけで、新しい見識を得るには、現地の空気を吸うことも大事なんだな、と教えてもらえた気がする。

<取材・文/Mr.tsubaking 編集/ヤナカリュウイチ(@ia_tqw)>

【すがやなおひろ】
1991年東京都生まれ。相方のボケ担当の栗谷と2016年に「カカロニ」を結成。特技はサッカー、くりぃむしちゅー上田さんの例えツッコミを暗記
Twitter:@sugayazinho
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も
Twitter:@Mr_tsubaking

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