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わずか2年で「若き匠」に…女性メガネ職人の手仕事へのこだわり

ビジネス

 川谷萌さんがメガネ職人の道に入ったのは2年前の34歳の時。

 経歴こそ浅いながらも、斬新なデザインや卓越した技術力で、「若き匠」として注目を集めています。そんな彼女の仕事ぶりが10月2日放送の『セブンルール』(フジテレビ)で紹介されました。

 若き匠は一体どのようなこだわりを持ってメガネ作りに取り組んでいるのでしょうか。

全ての作業工程を自らの手で

 川谷萌さんは1982年兵庫県神戸市生まれ。大学を卒業後、アイウェアのセレクトショップに販売員として就職。

 当時の上司だった比嘉大輔氏の独立に伴い、彼が立ち上げたHIGAMEGANEに2010年に入社し、2013年にメガネ職人の道を目指します。メガネ作りの本場、福井県鯖江市にて修行。2016年に、同社が出店したショップ「めがね舎ストライク」(神戸市中央区)の職人としてデビューしました。
「めがね舎ストライク」のHPを見ると、ショップ、工房に、なぜかバーも併設したおしゃれな空間です。


 一般的なメガネ作りの場合、テンプル切削やバフ研磨、組み立てなど、工程ごとに分業制になっていますが、彼女は様々な機械を操り、すべての作業を一人でおこなうフルオーダーメイドのメガネを作っています。

 彼女は番組の中で、一人ですべての作業をする理由を「分業だとお客様の意向が届きにくいと思う」からだと説明しています。自分が作ったメガネに対しては、全責任を負い納得のいくものを作りたいという職人魂がそこには垣間見えます。

「お客様のことを思いながら作る」

 フルオーダーメイドのメガネの注文の場合、その人の職業や、用途などをヒアリングし、3Dスキャナで顔写真を撮影しデータを取ることから始めます。

 彼女は撮影した顔写真を常に傍らに置いて、制作することを自らのルールとしています。作業の合間に何度も顔写真を見たり、時には製作途中のメガネを写真に当ててみて仕上がり具合を確かめたりしている様子が、番組の中で放映されました。

 彼女は「(お客様のことを)思いながら作っています」と番組のインタビューに答えています。続けて「メガネで人を笑顔にできたらなあってずっと思っている」と番組のインタビューで話しました。

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