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「スタートアップvs総合商社」新卒で行くべきは?5年後に差がつく働き方

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 こんにちは、伊藤祐@TasukuIto5)です。Zenyum Japan(ゼニュムジャパン)という透明マウスピース矯正サービス企業の代表取締役社長を務めております。

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※画像はイメージです(以下同じ)

 今回は「スキな仕事を選ぶべき」という意見と、「まずは箔をつけていこう」という意見、どちらがスジが良いのか考えていければと思います。

「スキな仕事」vs「まずは箔をつける」

 一橋大学のMBAで教鞭をとられている楠木建教授、ユーモアを交えた軽妙な語り口や偏見を鮮やかにロジカルに解きほぐす説明が非常に好きです。本を読むだけではなく、どこかで公開講義などに出席させていただき、生の声を聞いてみたいなと思っています。

 楠木教授の専門は企業の競争戦略ですが、キャリアや人生についても含蓄のある回答を多数されています。楠木教授の判断基準は明快で、「好きなようにしてください」という一言に凝縮されています

「新卒でスタートアップに行くか、まずはコンサルや商社に行くか、どちらのほうがいいですか?」という質問を教授にしたとしたら、「好きなようにしてください」の一言が間違いなく返ってくるはずです。

「好きなようにする」言葉に潜むワナ

仕事 女性

 もちろん人生はぼくら自身のものですので、好きなようにすることが一番です。ただ、「好きなようにしましょう」にはワナがあります。「好きなようにする」は、短期的にはベストな解かもしれませんが、中長期的には非常にスジが悪くなるケースがあるのです。

  20代前半で、ゴリゴリにやりたいことや突き詰めたい仕事を明確にしている人は、体感ですが1~2%しかいない気がします。その他99%の人は、迷うか、勘違いするか、考えることを放棄するかのどれかです。

 もしあなたが明確になっている1~2%の人であれば、教授のアドバイス通り「好きなようにその道を突き詰めてください」で何の問題もありません。しかし、そうではない場合、「なんとなくこっちのが楽しそう」という勘違い(=本当はスキではない幻想)をもとに仕事を選んでしまうことになります

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