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ぼる塾、ヒコロヒー…人気女性芸人のブレイク前夜を「M-1ファイナリスト」が回顧

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 女芸人No.1決定戦『THE W』の予選を全日程観に行ったり、「女芸人フェス」という女性芸人限定のライブを毎月開催……。また、トークライブや大喜利ライブも精力的に主催しているため、数多くのお笑い芸人と交流を持っているのが、『M-1グランプリ』2015年大会ファイナリストでお笑いコンビ「馬鹿よ貴方は」の新道竜巳さん@kPXfF3Xm1jvbLMS)。

新道竜巳

新道竜巳さん

 そんな新道さんに、ランジャタイ、岡野陽一、モグライダー、マヂカルラブリー、錦鯉のエピソードを語ってもらったのが前回の記事。今回も引き続き、吉住、ヒコロヒー、ラランド・サーヤ、ぼる塾、鳥居みゆき、友近といった「売れっ子女性芸人の知られざる素顔」を紹介してもらいます(以下、新道さん寄稿)。

【前回の記事】⇒マヂラブ、錦鯉…売れっ子芸人の知られざる素顔を「M-1ファイナリスト」が回想

吉住:優勝してから「10倍の声量に」

吉住

『吉住第5回単独公演「咲かないリンドウ」』(販売元:SMM itaku)

 今となっては、人力舎の看板芸人とまでなりつつあるのが吉住。『THE W2020』の優勝で知名度が上がり、岡野陽一と組んだユニット「最高の人間」でキングオブコント2022の決勝にも進出。さらなる飛躍を遂げたといえるでしょう。

 お笑いを始めたのは、2015年ごろ。2018年には『THE W』の決勝に出場を決めています。しかし、この時点では予選での異常なる盛り上がりを決勝で伝えることができず、ライブシーンでの活動が続きます。

 ライブの楽屋では、謙虚を通り過ぎて萎縮している印象で、存在感を消してました。挨拶も、されたほうが気づかないぐらいの声量だったと思います。

 ところが、『THE W』で優勝してからは、それまでの10倍の声量できっちり挨拶を返してくれるようになります。テレビ出演が増えると、大きな声で挨拶せざるえないシーンに多くなるので、自覚なく声量が上がっていったのかもしれません。

ヒコロヒー:決して目立つタイプではない

ヒコロヒー

『best bout of hiccorohee 』(SMM itaku)

 ヒコロヒーは、“大喜利の人”という印象が強いです。話しかけてもフラットに話してくれ、ある意味すごく普通。稼働量もそれほど多くはないが少なくもないぐらいで、呼ばれて予定が空いていればライブに出てくれるという感じ。

 大人数でのライブでは決して目立つタイプではなく、なんなら目立とうとしている瞬間を見たことがないくらい。なにか聞かれたら返す……という立ち振る舞いでした。

 テレビに出るようになっても、肝が据わっている部分は変わりません。どんな場面でも、どんな大物だろうが、ペースを変えず日和らずに喋っています。そして、間違ったことや迷惑をかけるような姿も見たことがありません。

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