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ぼる塾、ヒコロヒー…人気女性芸人のブレイク前夜を「M-1ファイナリスト」が回顧

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ラランド・サーヤ:コントと漫才で別のコンビだった

 サーヤは学生お笑いの時から、劇場で見続けていました。当時はコントは「ひづみ」で、漫才は「ラランド」と、それぞれ別々の相方でやっていました。実は、「ひづみ」のほうが調子が良く、サーヤといえば「ひづみ」のメンバーという印象が強かったです。

 学生時代からサーヤは器用でピンをやっても評判が高く、カリスマ的な存在。まだ学生で若かったということもあってか、僕と話すときなんかも、すごく謙虚でした。

 学生ライブの決勝戦などでも「ラランド」「ひづみ」両方で進出しており、どちらでもうけていたんです。サーヤの単独ライブもあって、ユニットでコンビを相方を毎回変え、5組分ぐらいネタをやっていた覚えがあります。どれも男女コンビでした。そしてそれぞれが面白い。とはいえ、「ひづみ」が頭1個抜けて面白く、その後に「ラランド」が位置していたと思います。

「お客が5人だった」トークライブ

 僕が主催する「新道竜巳の女芸人フェス」というライブで一緒にMCをやらしていただいた時は、ライブシーンで名前がまだ通っていないので、だいぶ気を遣ってMCを支えてもらいました。

「ひづみ」は、相方が探偵になるために解散。ラランドのみが残るわけですが、2019年に『M-1グランプリ』で準決勝に進出しましたね。ちなみに、その直後に「ラランドと新道竜巳」のトークライブを開きましたが、お客さんは5人程度しか来場しませんでした……

 そして、あれよあれよという間に「現在のラランド」になっていきました。テレビでは、“自己主張の強い女性芸人”という印象もあるかもしれませんが、舞台以外では気遣いができる人物です。まあ、僕がだいぶ先輩だから気を遣ってもらってるのかもしれませんが……。

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