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34人にレッドカードが提示された結果

レッドカード

 しかし、その3日後、試合の映像を検証した後、ルビノは判定を訂正し、ホームの4人とアウェイの3人、計7選手だけを出場停止にした

 公式戦での2度目の「全員退場」が起きたのは2012年10月21日、パラグアイのコルディエラ県カアクペでテニエンテ・ファリーニャとリベルタドのユースチーム同士が対戦した時だ。問題なく進行していた試合が大きく動いたのは後半42分、主審のネストル・ギーエンが両チームの選手ひとりずつにレッドカードを示した時だった。

 ピッチを離れる際、退場処分になった選手のひとりがもうひとりを罵倒すると、侮辱された選手は相手の顔に唾を吐きかけた。それがきっかけで両チームの先発と控えを合わせた全選手の乱闘騒ぎとなり、ギーエンはアルゼンチンの仕事仲間と同じように、レッドカードを34回にわたって提示した。

<TEXT/サッカー・ジャーナリスト ルチアーノ・ウェルニッケ>

1969年ブエノスアイレス生まれのサッカー・ジャーナリスト。本書をはじめとするサッカー史や各国代表チームのガイドブックの他、選手の評伝など多数の著書があり、30か国以上で出版されている

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