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結婚したらチーム追放…世界のサッカークラブで「最も熱いライバル関係」は

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チームとしての一体感に欠けていたが

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FIFA World Cup © Pavel Byrkin | Dreamstime.com

 国際試合ではグロイター・フュルトのサイデラーがキャプテンに決まったが、彼は1917年までニュルンベルクでプレイしていた。チームとしての一体感に欠けていたものの、ドイツは1対0でオランダを下した。前半14分にこの試合で唯一のゴールをアウアーが決めた時、それを祝福したのはグロイター・フュルトのチームメイトだけだった。ニュルンベルクの5人はうれしそうな素振りすら見せなかった。

 1920年代にはバイエルン州に本拠地を置くこのふたつのクラブ間の憎しみは非常に激しく、グロイター・フュルトのハンス・スートアはニュルンベルクのファンの女性と結婚したという理由でチームを追放された

75:最も多くの選手がレッドカードを受けた試合は?

 大勢の退場者を出して選手が7人に満たなくなり、試合に敗れたチームは数多い。選手、監督、コーチが入り混じった乱闘になり、大量のレッドカードで何人もが退場処分になった事例も数え切れないほどある。

 その一例が1971年のコパ・リベルタドーレスでのアルゼンチンのボカ・ジュニアーズとペルーのスポルティング・クリスタルの一戦で、白熱した試合が大乱闘に発展し、ホームの9選手、アウェイの10選手がレッドカードを食らった。めったに起こらないのは、1試合で先発と控えを合わせた34選手全員が退場になる場合だ。

 初めてそんな事態になったのは、アルゼンチンのプリメーラD(5部リーグに相当)のCAクライポレとCAビクトリアノ・アレナスの対戦だった。「全滅」が起きたのは2011年2月26日の試合で、地元のCAクライポレが2対0とリードしていた時、全選手が参加して殴る蹴るの乱闘が発生した。そのため、主審のダミアン・ルビノは34人の選手全員にレッドカードを提示した。

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