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外国で突然ツバを吐かれた!予想外の出来事に脳がたどる、驚きのプロセス

脳がたどる3段階の思考プロセス

 しかし、そのような事実を知らない場合は、大半の人が、反射的に軽い怒りかとまどいをおぼえるはずです。こういった感情が生まれるまでに、あなたの脳は、おおよそ次の思考プロセスをたどっています。

1:相手の意図がわからないので、記憶をもとにヒントを探ろうとする
2:「日本ではツバを吐く行為は侮辱だ」のような情報が脳から取り出される
3:「それなら、今回も侮辱されている確率が高いだろう」と推測する

 何らかの事態が起きると、私たちの脳は瞬時に記憶のデータベースを使って計算をスタート。目の前で起きた現象に過去の体験が当てはまる確率を見積もり、その結果をもとに自分のリアクションを組み立てます。最後に怒りやとまどいの感情が出力されるまでには1秒もかかりませんが、脳内ではかくも複雑なデータ処理が行われているわけです。

脳の目的は「人生の確率分布」の把握

脳

 話を続けましょう。見知らぬ人間からツバを吐かれたあなたは、反射的に男をにらみつけようとしましたが、それに対して相手は予想外の反応を見せました。意外にも、男は親しげな笑顔であなたの手を取り、周辺の店などを案内し始めたのです。

 予期せぬ事態を前に、あなたの脳は再び計算をスタートさせます。

1:相手の反応が予想と異なったため「ツバを吐く行為は侮辱に違いない」という最初の推論を修正し始める
2:「この国ではツバを吐くのは好意の表れなのでは?」という新たな仮説を立て、最初の推論に組み込む
3:しかし、一人の男の行動だけで結論を出すのは危険なので、当初の確率から少しだけ割り引いて「この国では、80%ぐらいの確率で『ツバを吐く行為=侮辱』なのかもしれない」と見積もる

 再計算によってどれだけ確率を修正するかは、あなたの頭に蓄積されたデータのパターンによります。たとえば、もし過去に日本で同じ目にあったことがある人がいたら、「ツバを吐く=侮辱の表現」という考え方は変わりにくいでしょう。

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