仕事が早く終わらない人はタスク管理が不十分。「まずは書き出す」ことから
ステップ1:気になることをすべて書き出す
GTDにおいて、最も肝心なポイントは“済んだ状態”にあります。GTDの提唱者であるデビッド・アレン氏は、気にしているあらゆる物事(気になること)が済んだ状態になれば、心が澄み切った水のような状態になるとし、このことを「水のように澄んだ心」と表現しています。この「水のように澄んだ心」になるための方法として、GTDは全部で5つのステップから構成されています。
ステップ1ではまず、約2時間かけて頭の中でモヤモヤとした事柄(気になっている予定やタスク、プロジェクト)をすべてToDoリストに書き出します。このような気になることを、数えられない名詞として“スタッフ”と表現します。
頭の中に潜むモヤモヤに気をとられている状態が最も仕事の妨げになるとGTDでは認識されているので、気が済むまでスタッフを徹底的に書き出すのです。ちなみにスタッフを書き出すツールとしてオススメのアプリは、「Todoist」です。
Todoistのインボックスに、スタッフをすべて書き出しましょう。予定もタスクも関係ありません。とりあえず、すべて書き出すのです。仕事か、プライベートか、取り組むに価することに絞るかなど、書き出すスタッフの範囲や内容について精査する必要はありません。ステップ1では、とにかく書き出すことに専念しましょう。
スタッフを「これは何か?」と記録
ステップ1にかけた時間が長いため、スタッフを洗い出したToDoリストはつらつらと長くなり、たくさんの約束が並んでしまっているでしょう。そこで書き出したスタッフの1つひとつを約束の種類に分けて、カレンダーとToDoリストに記録していきます。
この時、ただ「スタッフを各約束に分類しましょう」とお伝えしてもどのように分類すればよいか、分からないかもしれません。そこで、スタッフに対して「これは何か?」と自問しましょう。