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仕事が早く終わらない人はタスク管理が不十分。「まずは書き出す」ことから

学び

GTDは繰り返すほどラクになる

会社員 悩む

 1度GTDのステップ1からステップ5が完了したとしても、気になることは日々いろいろと出てきます。しかし、たとえ再度GTDの1stフェーズでスタッフの洗い出しから検討・整理、再検討をしたとしても、予定やプロジェクトの締切はすでにカレンダーに記録されているので、新たに洗い出す必要がありません。これもまた、大切なポイントです。

 頭の中にある気になることを書き出して検討・整理、再検討されたスタッフが気にならなくなる、つまりスタッフをシングスにすることこそがGTDをする意義と言えるので、きちんとタスク管理された約束に“スタッフ”があってはいけないのです。

約束を実行している最中なら…

 はじめてGTDでタスク管理を行う場合、どうしても1stフェーズには時間がかかりますが、逆に言えば1stフェーズを1度してしまえば、それ以降はあまり時間がかかりません

 たとえ約束を実行している最中に、電話が鳴ったり、メールを受け取ったり、上司から新しいプロジェクトを依頼されたりしたとしても、受け取った新たな約束をカレンダーかToDoリストに登録し、約束を実行し続けるだけなのですから。

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 今回は、タスク管理術の中のGTDを紹介しましたが、職業や働き方によってタスクシュートやマニャーナの法則が適している場合があります。ぜひ、自分に適したタスク管理術を見つけて、実践してみてください。そうすることで、格段に仕事を早く終わらせることができるはずです。

<TEXT/心理学ジャーナリスト 佐々木正悟>

心理学ジャーナリスト。「ハック」ブームの仕掛け人の一人。専門は認知心理学。著書に、ベストセラーとなったハックシリーズ『スピードハックス』『チームハックス』(日本実業出版社)のほかに『先送りせずにすぐやる人に変わる方法』(中経出版)『一瞬で「やる気」がでる脳のつくり方』(ソーテック)など。また、共著に『iPhone情報整理術』(技術評論社)がある

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