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「絶対に解散だと思った」天津・向清太朗が回顧する、“岩手移住”した相方からの告白

暮らし

離れたからこそ、成功してほしい

向清太朗

――確かにすごいことですね。

向:今は人気が出てきて、岩手でレギュラー2本、青森で1本、新聞でもコラムを書いて「永住する」と言っていて(笑)。離れたからこそ、成功してほしいし、触発されるし、相方でいてくれてよかったなと思っています。

 この間、2人で十数年ぶりにカウンターで飲んだんですけど、そこで「向はもうちょっとこうしたほうがいいで」「いやいや俺はこう思ってんねん」といったやりとりもできたので、(離れても)ちゃんとコンビとして成立しているなって思いました。そこで距離を置いたうわべの会話にならなかったのが、よかったのかなと思います。

――年に1、2回、岩手でライブもやっているそうですが、木村さんが変わったなと思うことはありますか?

向:岩手の番組で芸人さんが少ない中でMCをしているのもあって、朝の顔になってきているんですよ。やっぱり立場が人を変えていくんだなと思いますね。めちゃくちゃ自信もってやっているのも分かります。

「お客さんファースト」の根底は変わらない

――遠距離コンビとして活動中。今後やってみたいことは?

向:今は、コンビがあってないようなものなんですが、2人とも漫才が好きですし、ネタはやっておくべきだなとめちゃくちゃ思います。コンビとしてお互いスキルを上げておきたいですね。

――おひとりでの活動では、漫画原作、イベントの主催、MCなど、さまざまなお仕事をされている向さん。そのあたりの思いを聞かせてください。

向:何の仕事をやるにしても「お客さんファースト」という気持ちがあります。やっていることは結局、見てくれる人、聴いてくれる人、チケット買ってくれる人、全員がお客さんじゃないですか。そこの根底は変わっていないですね。

 あとは自分がお客さんだったらどう思うか、ということは考えています。たとえば自分がイベントを観にいったときに、推しの声優さんがステージと反対にいたことがあって……。僕はそれを平等にしたいから、90分の主催ライブだったら、45分で出演者さんの立ち位置を逆にします。

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