30歳で“ミリオン作家”になった男が語る、その後「YouTubeに完全シフトした」
この世界で生き残っていくための手法
水野:YouTuberとして、ビジネス書作家として、生き残っていくためには何が必要なのでしょうか?
山田:売るアドバイスでいうと、自分の能力の見極めですかね。人からいろいろ言われることはあるんですけど、最終的に自分自身が向いているのか向いてないのか、何が得意なのか。それを知るためには、いろいろな人の意見にも耳を傾ける必要がありますね。
水野:本を出して良かったなって思うところはなんですか?
山田:“格”でしょうね。自分の“格”が「本を出してる人」っていう“格”になる。別にマウントを取る必要はないんですけど、でも本って1つ“格”が違うというか、 本を出している、それも多少売れているってなるとやっぱり“格”がつくので自己紹介がいらないときもあるし、逆にこっちから名乗らなければ普通の会計士ですって言うこともできるんですよね。両方演じられるというか。
両方、使い分けてますね。名前を出すと損なときもあるので。会計士・税理士の仕事で、本がめっちゃ売れてましたって“ノイズ”なんです。お客様が本を出している人ならプラスかもしれませんが、それ以外の人にとってはノイズにしかならない。だって、お客様にとって会計士・税理士は自分の秘密を守ってほしい人なのに、それが目立つ人だったら何か嫌じゃないですか(笑)。
<TEXT/水野俊哉(出版プロデューサー、経営コンサルタント)>
【山田真哉】
公認会計士・税理士。芸能文化税理士法人会長、株式会社ブシロード 社外監査役。著書『女子大生会計士の事件簿』(角川文庫他)はシリーズ100万部、『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』(光文社)は165万部を突破、YouTubeチャンネル「オタク会計士ch【山田真哉】少しだけお金で得する」は登録者数45万人を超える。