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「SS」はサイズのことじゃなかった!アパレル業界のウラ用語

コラム

Q.「セット率」が意味するものとは?

「今月はセット率が低いね」

「すみません」

 確かにちゃんとヘアセットしてなかったな~。

アパレル

A.お客さん一人当たりの購入点数

 アパレルショップの販売員は、個人の売り上げノルマが設定されていることが多く数字に厳しい世界です。売り上げについては、さまざまな角度から分析されます。その計算方法の一つが「セット率」です。

 例えば、ある販売員が1か月の間に10人のお客さんに対して、合計で20着売り上げたとします。売り上げ点数(20)・お客さんの人数(10)で、「セット率」は2となります。一人当たり2点売り上げているので、まずまずの成績といえます。

 逆に「セット率」が低いということは、「このカーディガンには、こちらのシャツを合わせると可愛いですよ」など、お客さんにコーディネイトの提案ができていないということです。

 コーディネートの提案には、ファッションセンスだけでなく、お客さんの好みを把握するための観察力や、淀みなく自然に接客できるトーク力も必要なのです。

<TEXT/bizSPA!取材班 モデル/岡田ちほ(SPA!DOL)>

参照:『ファッション販売員プロの常識BOOK』(商業界)

bizSPA!フレッシュ編集部の記者(編集者)が、20代のビジネスマン向けに、気になる世の中の本音や実情を徹底した現場取材で伝えます。

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