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“サウナ好き”2児の父が脱サラ起業、年収の変化は?「自分でスポンサー営業も」

ビジネス

「好き」だけでは生きていけない

サウナタイム

――「サウナタイム」の事業では利益はどのくらい出ていますか? 脱サラしてからの、年収の変化はどんな感じでしょうか?

瀬尾:(サウナタイムの利益は)全く出ていないです(笑)。年収のほうは、会社員時代よりちょっとだけ上がりました。サウナの仕事が好きなのですが、それだけで会社を辞めて失敗している人を何度も見てきているので、好きっていう情熱だけでは生きていけないと思っているんです。

 収入をいかに落とさずに、かつ自分の強みを生かして、かつ自分の時間をキチンと潤沢に持ちながらやっていくには、どうしたらいいのか。自分にはどんな資産があって、どんな能力があって、自分には何が足りてないのかを、会社を辞める時に1週間くらいひたすらに考えました。

 自宅の書斎にホワイトボードがあるんですけど、それがぐちゃぐちゃになるくらい、ひたすらに考えて考えてですね……。

脱サラしてなくなったものと増えたもの

瀬尾:自分はブライダルの仕事が長かったので、経営支援や営業支援っていうのができないかと思い、会社を辞めてから、別の会社にブライダルの個人事業主として自分を売り込みに行ったんです。その仕事をすることによって、当時の会社員の年収は落とさずにいます。だから今はブライダルの仕事とサウナタイムと2足のわらじでやっています。

 個人事業主になってから、会社員の時よりも税金や節税の仕方も、すごく勉強しました。そうすることで、使えるお金や使える時間を増やすことができましたね。

――脱サラして、会社員だった頃より使える時間が増えたのですね?

瀬尾:そうですね、すごく増えましたね。それこそ、会社員としての“謎の会議”とか、“謎の承認”とか“謎の申請”や“謎のメールのやり取り”とか……。会社員の時は「やれ」って言われてやっていたら、ある程度給料をもらうことができたんです。

 でも個人事業主になってからは、本当に必要なものしかやっちゃいけないんです。無駄なことをやっていたら時間だけ取られますし、必要なことをやれば年収はあがっていきます。会社を辞めてから自分の1日の時間の使い方とか、仕事の仕方の棚卸しができたんですよね。家族と過ごす時間もすごい増えましたね。

 今は月に1~2回、平日に嫁と出かけたりできますし、子供の学校の行事にも参加できています。会社員だった時は、そういう自由が一切なかったですね。

<取材・文/まなたろう>

【瀬尾圭太】
日本初サウナ専門口コミメディアサイトサウナタイム代表|サウナと水風呂と外気浴をこよなく愛する2児の父。サウナ・スパ健康アンバサダー、フィンランドサウナアンバサダー。
サウナタイム:HP
Twitter:@chieskta

多岐にわたって興味があるアラフォーライター。コーヒーが好きで資格を取得中。海外に12年ほど住んでいたため、英語はそこそこ堪能。
Twitter:@kawamura_the3rd

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