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「日本一バズる公務員」が地元のヒット商品発掘を“よそ者”に任せるワケ

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100しかないパイを奪い合っても「不毛な戦争」

守時健

地域創生請負人、守時健氏

 さらに「なんであそこだけ儲けてるんだ?」という声が複数の事業者から上がり、「うちのもやってくれ」と、市役所に押し寄せてきました。一度に同じジャンルで複数掲載するとPVが分散し、ランキングから外れてしまいます。実際、事業者が多いみかんの種類を増やしたところ、ランクアウトしてしまいました。

 須崎市みたいな田舎で行政や地域のみなさんが100しかないパイを奪い合っていても、ただただ不毛な戦争しか起きません。つまらない町には住みたくないし、そもそも私の目的は須崎市のみなさんの暮らしが1ミリでも良くなることです。100しかないと思われていたパイを101とか200とかに広げていくのが、私の役目なのかなと思っていたのに、それで残るのが死体の山だったら、意味ないですよね。

 事業者のみなさんには、ふるさと納税で得られるものの大きさとかWin― Winであることを説明した上で、「みなさん、足の引っ張り合いは儲かってからにしてください!」。そう言ったのが通じて、それから2年くらいは黙っててもらえました。

失敗が何よりも怖いからPDCAを回す

 こう見えて私、めちゃくちゃ怖がりです。失敗するのが大嫌い。でも人間って基本的に失敗するんですよね。成功ばかりは続きません。だから、しんじょう君でもふるさと納税でも「Plan(計画)・Do(実行)・Check(評価)・Action(改善)」のステップを継続的に回して、失敗しても常に次へ進み続けられる下地作りを継続的に行っています。

 失敗の中から「こうすれば良かった」という正解につながる鍵を探していくのは、ゲームの中で何度倒されながらも敵の弱点を見つけてクリアを目指すのと似ています。須崎市としては前例のない業務に取り組むため、本当に探り探り、ときには痛い目を見ながらでもやらなければなりません。その中で可能な限り失敗を少なくするため、先進事例の把握は欠かせず、私は次のような形でPDCAサイクルを回しています。

●Plan(計画):企画や案は常にいくつもストックしておき、ひたすら打ち続ける。
※PからDの間にパスを投げられる人を用意するなど、自分ひとりで問題を抱えすぎない。
●Do(実行):なるべく早く実行する。
●Check(評価):反省会を設け、失敗したものは「なぜ失敗したのか」原因を探る。
●Action(改善):反省はするけど落ち込まない。

日本一バズる公務員

日本一バズる公務員

彼はいったい何をしたのか――。地域活性化の秘訣だけでなく、モノやサービスをバズらせる仕組み、公務員という枠組みにとらわらず、人生を楽しく、自分のやりたいことを仕事にする方法のヒントが彼の生き方から得られる

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