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京大卒CEO弁護士が「死ぬほど仕事して」気づいた“固定観念の外し方”

ビジネス

周りの5人をハッピーにする気持ちで

職場 人間関係

――もしかしてその人は自慢しているつもりはないかもしれないですしね。でも仕事で不利益を被ったら腹が立つのでは?

山田:それが、そうでもないんです。例えば契約をうまく結べず、自分の著作物を勝手に販売されたとします。最初「いやだな」と思うんですけど、割とすぐ「まあいいか」ってなります。リスク許容度が大きいんです。そのことをnoteに書いたらもっとおもしろいことが起こるかもしれないし。

 なんでもそう考えるとリスクってあまりないんですよね。「これしかない」と思い込んでいると、1つのことが多大なリスクになりえますが、「それ以外の道もある」と思っていると、リスクは低くなります。

 あと、僕は人に価値を提供できれば、どこかでお金につながるという確信があるんです。じゃあどうやったらつながるかの手段は、そのうちわかるので今はあまり重要じゃない。価値があるものを誰かに届けるってことをやるかどうかです。自分の周りの5人がハッピーになったらOKくらい割り切ってものごとを進めてみると、どこかから何かがつながっていくんですよ、きっと。

<取材・文/和久井香菜子>

【山田邦明 やまだ・くにあき】
クリエイターパートナー事業を展開する「しろしinc.」CEO。岡山県津山市出身。京都大学法科大学院を卒業後、スタートアップ向け法律事務所で弁護士として活動。知的財産や資金調達に関する契約業務などに従事。 その後エンターテインメント会社アカツキに初期からジョイン。管理部門の立ち上げ、IPO業務の主担当として、上場に貢献

ライター・編集、少女マンガレビュアー。企画・著書に『わたしたちもみんな子どもだった 戦争が日常だった私たちの体験記』(ハガツサ)、『首都圏 バリアフリーなグルメガイド』(交通新聞社)、『少女マンガで読み解く 乙女心のツボ』(カンゼン)などがある。障害があるかたを優先的に採用する「合同会社ブラインドライターズ」代表

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