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「福井のローカルコンビニ」がまるでデパ地下。社長に聞いた、総菜弁当のこだわり

ビジネス

地元から愛されているワケは?

オレボ

広々としたイートインスペース

――口コミなどを見ると、地元から愛されている様子が窺えます。

小川:そういう気持ちでやってきたのと、お客様の郷土愛のおかげです。例えば高校野球の全国大会で、多くの人は自分にゆかりのある県の学校を応援しますし、オリンピックでそれまで知らなかった選手でも、日本の選手を応援しますよね。しかも、「判官びいき」という言葉があるくらい弱いものを応援したくなる性質ってありますよね。

――ローカルコンビニが大手に対抗するという旗印が生きますね。

小川:もちろんそういった性質だけではなく、「オレボでお弁当を買ったら他のコンビニでは買えないよ」と言っていただけることもあるように、いいものを提供しています。

常連ほど得をするポイントカードを作った

――常連になってくれる地元の利用者が得をするような施策などはありますか?

小川:ポイントカードですね。平成15年(2003年)頃、ポイントカードを導入するにあたり、日本中のさまざまなポイントカードの仕組みを勉強しました。すると、あまりうまくいっているものが見当たらなかったんです。

 一般的なポイントカードは、利用額に対する還元額が一定で、だいたいどれも同程度の還元率でした。しかし、うちの場合、早くポイントを貯めるほど還元率が高くなるように設定したんです。例えば、一定のポイントを貯めるのに1か月かかった方には1000円分のポイントですが、同じポイントを1週間で貯めた方は2000円のポイントが還元できるようにしました。

――まさに常連ほど得をする仕組みになっていますね。

小川:お店としても、早く貯まるということは、それだけたくさんご購入いただいているということなので、ありがたいですからね。また、チャージもできるようにして、1万円チャージしただけで200円分のポイントがつくようにもしました。

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