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西野七瀬28歳に聞いた、乃木坂から女優業へ「自己評価はいつもゼロに」

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 2011年に女性アイドルグループ・乃木坂46のメンバーとしてデビューを飾り、卒業後の現在は女優として活躍中の西野七瀬さん(28)。昨年公開された映画『孤狼の血 LEVEL2』では、第45回日本アカデミー賞優秀助演女優賞・新人俳優賞に輝くなど、着実にキャリアを重ね、評価も高めています。

西野七瀬

西野七瀬さん

 現在公開中の映画『恋は光』では、恋する女性が放つ光が視える大学生の西条(神尾楓珠)と、彼をとりまき、恋の定義への意見を交わしていく女性3人との関係が描かれ、西野さんは、西条を一途に思い続けながら「光ってない」と言われてしまう幼なじみの北代を演じています。

 セリフ回しや表情を含め、とても自然に北代を演じている西野さんですが、本読みでは「ここのセリフは何秒でいきたい。あと2秒削って」といった指導もあったとか。そんなエピソードに始まり、北代に感じた魅力、そして『孤狼の血 LEVEL2』での評価に思うことも聞きました。

北代は自分とそんなに近くない

――「恋の光が視える」という設定から始まる物語を聞いたときには、まずどう感じましたか?

西野七瀬(以下、西野):ファンタジー要素が入っている恋愛ものということで、最初はあまりイメージできなかったんです。「どういう感じなんだろう?」って。そこから原作の漫画を読んで、「なるほど」となって。いわゆるザ・恋愛映画といった要素があまりなくて、ひたすらみんながしゃべっているユニークな作品だなと思いました。

――西野さんの演じる北代は、濃いキャラクターのなかにあって、一番観客が感情移入しやすいキャラクターかと思います。この役でのオファーはいかがでしたか?

西野:北代は自分とそんなに近いわけでもないんです。だから自分にこの北代の魅力がちゃんと出せるかなと思いました。セリフを読んでいても、「どうやって言おう。難しいな」と感じることが多くて。事前に本読みの時間を取っていただいたので、そこから少しずつ北代っぽくなっていったのかなと思います。

自分のほうに北代を寄せていった

恋は光

(C) 秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

――実際に声に出すことで、体に馴染んでいったのでしょうか。

西野:きっと小林(啓一)監督も、はじめは私の北代がしっくり来ていなかったと思うんです(笑)。本読みのときに、「早口で抑揚をつけずに、ここのセリフは何秒でいきたい」と指示がありました。実際に計ってみて「あと2秒削りたい」とやりとりしたり、独特な空間でした。

 最初はなかなかつかめなかったのですが、神尾くんと合間に雑談していたのを監督が見ていて、「今のしゃべり方! その普段通りでやってほしい」と言っていただき、北代に自分を近づけるんじゃなくて、自分のほうに北代を寄せてやったほうが、監督的にも、私としてもやりやすい形だと気づけてよかったです。

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