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西野七瀬28歳に聞いた、乃木坂から女優業へ「自己評価はいつもゼロに」

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「私はこんなに健気じゃない(笑)」

恋は光

(C) 秋★枝/集英社・2022 映画「恋は光」製作委員会

――最初、ご自身とはどこが違うと思ったのでしょうか。演じてみて、改めてどこが北代の魅力だと感じましたか?

西野:私はこんなに健気じゃないです(笑)。北代は偉いなあと思います。自分の好きな人の恋を応援というか、手助けするんです。大学生でそんなふうに考えられる人はなかなかいませんよね。逆に、うまくいかないようにする人のほうが多いのかなと思います。それに誰にも対応を変えずに接して、周りのことを一番見ているのはすばらしいし、相手に気を使わせないところがステキだなと思います。

――西野さんが4年間大学で何かをじっくり研究できるなら、何の研究をしたいですか?

西野:虫とか。そんなに虫って好きじゃないんですけど、でも文学とかの研究はもっとできなさそうで……。虫は普段触るのとかは苦手ですけど、調べるのは好きなので、小さい生き物、アリの生態とか面白いのかなと思います。

自己評価はいつもゼロに引っ張られる

西野七瀬

――北代は、自分自身では「恋をしている」という強い思いがあるのに「光っていない」と言われてジレンマを抱えていますが、たとえば西野さんは、女優としての評価にジレンマを抱えたことはありますか?

西野:全くないです。まだまだ全然頑張っているとは言えないですし、もともと私は自己肯定を高くできない性格で、ゼロか100でしか考えられなくて、どうしてもゼロに引っ張られてしまうんです。いいと考えることがなくて。

――ゼロでは辛いのでは?

西野:そうしたときにたとえば「良かったよ」といった感想を言ってもらえるとすごく嬉しいですし、その言葉があるから頑張れたりします。あとは自分への評価がゼロの状態だったとしても、それは自分にしか返ってこないことなので、あまり気にしなくていいかなと思っているんです。

 毎回作品をやるときには、絶対に悩むんですけど、その時間も楽しんでいるというか。いろいろ考えてどうしようと思っている時間も好きですし、私にとお話をいただけている限りは、続けていけると思っています。それに毎回、いい作品、いい方々に出会えているという気持ちは強いです。

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