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仕事で賠償請求されないために…“人気女優”に学ぶ、ミスを減らす働き方

学び

 2022年4月、山口県阿武町役場で給付金の全額4630万円を誤送金した事件は、驚きをもって報じられました。その後、世間では忘れかけられていたトピックですが、幸いにも全額の回収が完了したという報道もあったことで、関係者は胸をなでおろしていることでしょう。

ビジネス 落ち込む

画像はイメージです(以下同じ)

 筆者(川野智己)は、転職者が転職先で定着し、活躍する支援を長年行っていますが、転職後の1年間で多くの転職者が退職を余儀なくされているという実態を目の当たりにしています。中でも、転職先での慣れない業務でミスを重ね、解雇されるような事例を数多く見てきました

 実は、これは転職者に限ったことではありません。異動して業務に慣れなかったり、逆に慣れ過ぎていたり、上司からのプレッシャーや過重労働で慌てたりすることによりミスを起こし、経営への大きな打撃や得意先への大きな損害に繋がった事案は珍しくないのです。

 お金を稼ぐ立場でありながら、ある日突然ミスを理由に多額の支払いを求められたら、たまったものではありません。

「ミスを減らす方法」を身につけたい

 身につけるべきことは、言い訳の方法や上手に逃げる方法ではありません。ミス自体を減らす方法です。勤務先から信頼され、安心して重要な役割を任せられるようになります。結果、給料も上がり、権限も増えて自分の裁量で仕事ができる余地が広がります。

 理解の促進や記憶の定着のために、ある有名人の名前になぞらえました。2011年の7歳の時にテレビドラマ『マルモのおきて』(フジテレビ系)で、ゴールデンタイムの連続ドラマにおける最年少となる主役に抜擢された経歴を持つ芦田愛菜さんです

 今回は、若くして非の打ちどころない、おおよそミスとは縁遠い彼女にあやかって、ミスを減らせる方法を紹介していきましょう。ズバリ「明日から誰でも簡単にできる、『芦田愛菜(あ・し・だ・ま・な)』メソッド」です。

あ:慌てない、時間に余裕をもつ

まなの本棚

『まなの本棚 』(小学館)

 例えば工場での労災の多くは、実は、機械の修理の際に起こります。機械が止まる→生産が遅れる→上司から怒られる→焦り慌てる→怪我をする……というパターンなのです。急な業務の発生やトラブル発生により、業務への集中力が途切れ、慌てることによりミスが生まれやすくなることが原因です。

 そもそも、トラブルの発生自体は避けられません。会議やルーティンの作業など、事前に判明している業務は、余裕をもって終わらせておきましょう

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