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錦織圭、高梨沙羅らを勝利に導いた女性栄養士の、アスリート食事術とは?

 しかし、当初は野球選手たちに彼女の指導を受け入れられず、困り果てたそうです。

細野恵美

『一流アスリートの食事』(細野恵美、三五館)

 番組内で元野球選手の小宮山悟さんは当時を振り返って「言ったことを聞いてくれるんだったらいいけど、聞かないんだから。あんな(大変な)思いはしたくないよな」と彼女に語りかけました。

 当時の球団の食事はバイキング形式で、選手自らが好きなものを摂る形になっており、肉類やデザート類中心の栄養に偏りのある食事が少なくなかったそう。

選手たちに野菜を摂取させる方法は?

 そこで彼女は、肉類を提供する際も、一緒に野菜を混ぜて調理することで、選手たちに野菜を取ってもらうように工夫をしたそうです。

 そのような工夫の中で生み出されたルールが「困ったらパプリカに頼る」というもの。パプリカは彩りが良いだけでなく、ビタミンCが豊富に含まれており、エネルギーの代謝をサポートする効果があると言われています。

 番組内で「『ただのお肉じゃ味気ない』とか『いつものサラダじゃもの足りない』っていうときに、一気に料理が華やいでくれる」と彼女は語ります。比較的どこでも入手しやすくある程度保存ができることから「パプリカ様々なんです」と。

 彼女が在籍していた6年の間に、千葉ロッテマリーンズは2度日本一を勝ち取っています。まさに、彼女のおかげと言っても過言ではないでしょう。

7割以上の人が健康に気を使った食生活を心掛けている

野菜

 アサヒグループホールディングスお客様生活文化研究所の調査によると、「とても意識している」「まあまあ意識している」と程度の差はあれど、合計で75.3%の人が、「体にいい食生活」を心掛けているそうです。女性だけに限って見ると、男性よりも高い80%の人が「体にいい食生活」を心掛けているという結果が出ています

 同調査によると、「トクホ(特定保健用食品)」「機能性表示食品」などの栄養・機能表示を購入の際に気にしていると答えた人は49%でした。

 男性が気にしている栄養・機能のキーワードは、「中性脂肪」「血圧」「プリン体」で、生活習慣病の予防に気を付ける傾向があり、女性は「整腸」「食物繊維」「乳酸菌」など、便秘解消や、美肌効果を期待する傾向がありました。

 この調査では、「多くの人びとが健康を意識して毎日の食生活を送っていることが明らかとなった」と結論付けており、食生活と健康への意識は年々高まっていると言えるでしょう

細野流の食事術に関心が集まった

 インターネットでは、細野さんの食への知識に敬服したという声が少なくありませんでした。

「細野さんの本を読んだことあるけど、すごい勉強になった」

「若々しくて美人な人。きちんと栄養を採っているからかな?」

「栄養も考えられているけれど、それ以上に料理が美味しそうだった」

 食べるという行為は、栄養を摂取するという目的以上に、日々の楽しみでもあります。美味しいものを食べると、体だけでなく心までも健康になる気がしてくるものです。

 栄養があるだけではなく、楽しく、美味しく、そして手軽に調理ができる細野流の食事術に注目が集まるのは必然でしょう。

<TEXT/湯浅肇>

写真をメインに数多くの時事ネタやマルチメディア関連の記事も執筆。常に斬新な切り口で情報発信を目指すアラサー男子

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