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「どんな物か教えて下さい」という文章が読みにくく感じるワケ

学び

 メールや企画書など、仕事をしていると必ず文章力を問われる場面に遭遇します。あるいは、プライベートでブログやSNSに投稿する内容も同じように文章力が問われるでしょう。なかには「読みやすい文章が書けない」「伝わる文章が書けない」「簡潔な文章が書けない」という悩みを抱えている人も多いかもしれません。

文章

※画像はイメージです(以下同じ)

 そんな悩みを解決するには、「自分ファースト」から「読み手ファースト」の文章を書くことが大事です。UXライター、コピーライターである宮崎直人さん@nao_ux_copy)の著書『秒で伝わる文章術』(フォレスト出版)には「読み手」の視点を身につけるためのヒントが満載です。

 今回は同書より、「ひらがな7割:漢字3割が黄金比」についての分析を掲載します(以下、同書より一部編集の上抜粋)

ひらがな7割:漢字3割が黄金比

『Facebook 投稿ノウハウ』(株式会社コムニコ、翔泳社)という書籍があります。その中で「Facebook の投稿において、ひらがながどれぐらいの割合で含まれていると、エンゲージメント率が高くなるか」について調査した結果が掲載されています。その調査結果によると、ひらがなが70%程度含まれていると、最もエンゲージメント率が高くなるそうです

 また、この調査結果とは別に、「日本語の文章においては、ひらがな7割:漢字3割で書かれたものが、読みやすい文章である」と一般的にいわれています。

「こと」「もの」「ください」はひらがなに

秒で伝わる文章術

宮崎直人『秒で伝わる文章術』(フォレスト出版)

 文章を書く上で、漢字ではなく、ひらがなで書いたほうがよい言葉に「形式名詞」があります。形式名詞とは、その言葉本来の意味が薄くなった名詞で、具体的には「こと(事)」や「もの(物)」などです。こうした形式名詞を漢字で書いてしまうと、非常に文章が硬くなり、読みにくい印象を受けます。また、何かをお願いするときに使う「下さい」という言葉も、ひらがなで書いたほうが良いとされています。

 たとえば、次のような文があったとします。

=====
見た事がないので、どんな物か教えて下さい。
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「事」「物」「下さい」が漢字なので、非常に硬い印象を受けます。日本語であるにもかかわらず、どこか片言な言葉のようで、読んでいて引っかかるような感じがあります。

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