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上京した20代男性が、初めて見た“黒いアイツ”に悪戦苦闘「泣きたくなりました」

コラム

 この春、進学や就職などで新たに独り暮らしを始めた人は多いと思いますが、自宅で絶対に見かけたくないのがゴキブリ。特に北海道はひと昔前まではいないと言われており、今まで1度も見たことがない人も珍しくありません。

驚く男性

※画像はイメージです(以下、同じ)

 そのため、上京後に初めて目撃したという人も多く、あのビジュアルゆえにトラウマになってしまうことも。大学卒業後に都内のアパートで独り暮らしを始めた宮城久雄さん(仮名・当時28歳)は、上京から約3か月後の6月下旬、会社から帰宅後に遅めの夕食を取っている最中、黒いアイツと遭遇してしまったといいます。

驚きと恐怖で思わず叫び声

「何気なく視線を上げたら玄関先から何かがゆっくりこちらに飛んでくるのが見えたんです。何かの虫であることはわかりましたが、最初はカナブンかなと思ったんです。ちょうど近くに雑誌が置いてあったので、それを手に持って叩いたんです。しかし、フローリングの床に落下したのはカナブンではなく、なんとゴキブリ。直接見たのはこれが最初でしたが、知識として姿形は知っていましたからビックリしてその場で叫んじゃいましたよ(苦笑)」

 しばらくは固まって動くことができなかったものの、気を取り直して手にしていた雑誌で再度叩いて撃退しようとしたとか。それでもゴキブリは素早く床を動いて彼の攻撃を回避。そのままキッチンと壁のすき間の奥へ入り込み、行方をくらましてしまいます。

「オートロックで築浅の物件だったからゴキブリが出たのは本当に憂鬱でした。しかも、『1匹見つけたら100匹いる』って聞くじゃないですが。さすがにそれは大げさでもほかに何匹もいると考えたら本当に不安で……。それからは家に居てもなんか落ち着かないし、以前のようにリラックスして過ごせなくなっていました

自宅に居る時間を極力減らすことに

ゴキブリ

 以来、夕食もなるべく仕事帰りに外で済まし、週末も友達と遊びに行き、そのまま彼らの家に泊めてもらうなど自宅に居る時間を短くすることに。それほどゴキブリが怖かったと当時を振り返ります。

「だって確実に家の中にいるわけじゃないですか。本当はすぐにでも引っ越したかったですが、その年の3月末に住み始めたばかりで新しい家に移るだけの金銭的な余裕もありません。だから、家に戻ってもすぐ寝るだけ。それもシラフじゃ怖いため、ビールや缶チューハイを飲んでアルコールで気を紛らわしてからベッドに潜っていました

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