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彼と居ると「ムズかゆい!」振る舞われた手料理を食べて確信したその原因とは

コラム

おにぎりに混入猫の毛を食べてしまった

汚にぎり!!

 けれど、から揚げを食べようと箸でつかんだ時、菊田さんは見つけてしまいます。から揚げにしっかりと絡んでいる毛のようなものを…。その毛をスッと指で取り除いた次の瞬間、新司さんが予想もしなかった言葉を発したのです。

「新司さんは表情も変えず、『あ、ごめん。ウチのニャン太の毛だね』と、私が指でつかんでいた毛を普通にスッと取って、下に捨てたんです。さらに、『あ、ここにも』と、どんどんとお弁当の中から毛を見つけては捨てていきました」

 そのあとでパクリとおにぎりを食べた新司さんは、もぐもぐしたかと思うと、「あ、ごめん。こっちも結構入ってた」と、毛を2本、口の中から取り出したのだとか。そして、「こういうの、ペットがいると、あるあるだよね」と満面の笑みを浮かべたと言います。

ペットがいると、あるあるだよね

「いやいや、あるあるなわけありません。『どれだけ毛が入ってるんだよ! これじゃあ、食材を調理してるのか、ペットの毛を調理してるのかわからないじゃないっ!』と、怒鳴ってやりたくなりました。我慢しましたが」

 菊田さんは一気に気分が悪くなり、公園にあったトイレで嗚咽。よく考えると、鼻がムズ痒くなるのもペットの毛が原因だと確信した菊田さん。ムズムズの原因を追究し、現状を知るために新司さんが1人で暮らすアパートに押しかけます。

「アパートの玄関を開けた瞬間、舞い上がるペットの毛とホコリ! いたるところがホコリで白くなり、ペットの毛も落ちていたんです。すぐにいつものムズムズ症状があらわれて、クシャミも連発。『やっぱり、これが原因だったのか』と、すぐに隅々まで大掃除しました」

 けれど、このことが原因でペットの毛がトラウマになってしまった菊田さんは、ネコ好きの新司さんと会話が合わなくなってしまい破局してしまったそうです。ペットを飼うときは人間と暮らすとき以上に、清潔面や衛生面に気をつけたいものですね。

<TEXT/山内良子 イラスト/カツオ(@TAMATAMA_GOLDEN)>

-[動物・ペットの忘れられない話]-

フリーライター。おいしいものや楽しいこと、旅行が大好き! ライフ系や節約、歴史や日本文化を中心に、取材や経営者向けの記事も執筆。金融会社での勤務経験や接客改善業務での経験を活かした記事も得意です

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