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評判作『大怪獣のあとしまつ』実現まで苦労と思わぬ反響。松竹×東映Pが語る

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コロナに悩まされた撮影現場

大怪獣

(C) 2022「大怪獣のあとしまつ」製作委員会

――そうなんですね!

中居:理屈上、逆回しをすると日本語に聞こえるはずです。

須藤:そしてやっぱり怪獣の造形ですね。既存のものに似ているとアウトなので、そこをどうクリアしようかと。そこは大変でしたね。社内報には載せた面白いネタがあるのですが、控えます(笑)。あと大変だったのは新型コロナ。

中居:2020年の3月にクランクインしましたが、3月の末に撮影が続行できなくなりました。コロナの状況が見えないこともそうですが、それより大変だったのが、かなり豪華な俳優部のみなさんにお集まりいただいたので、みなさんを2回抑えるのがとにかく大変でした。結局、翌2021年の1月に再開して、3月上旬までかけてクランクアップしました。

人を動かすために自分が動く

大怪獣

松竹・中居雄太プロデューサー

――おふたりのお話も伺いたいのですが、映画プロデューサーとして大切にしているのはどんなことですか?

中居:僕の上司が「結局、プロデューサーというのは、人を動かす仕事だ」といつも言ってるんです。自分で脚本を書くわけでも、カメラを回したり演じるわけでもない。優秀なスタッフ、キャストに動いてもらい、優秀な宣伝マンに宣伝してもらう。もっと言うと、世の中の人たちを動かして映画館で観てもらう。

 そうやって人を動かすために、自分はどう動いたらいいのか。ものすごく汗をかいて信頼を勝ち取るのか、ものすごくお金を集めてきてお金で解決するのか。そこは人によって千差万別だと思いますけど、人が納得して動いてくれるような社会人になりたいと思っています。そのためにどうしたらいいのかは模索中ですが、人を動かすために自分が動くんだということは、常々考えています。

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