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性的虐待された10代少女が、ベランダから「助けて」…24時間チャット相談に集まる逃げ場のない声

ビジネス

40分以上にわたる会話でAさんに変化が…

虐待

 また、Aさんも「少しお話したいです」と、まずは対話をすることを望んでいた。その後、相談員とAさんは共通の趣味が音楽であるということをきっかけにして、徐々に関係性を構築していった。

 1回の相談の目安は40分だが、このときは40分を過ぎても会話が続くほど、Aさんは少しずつ心を開いてくれた。親からの性的虐待という筆舌に尽くし難い苦難のなかで、凝り固まった他者への不信感を少しずつ解きほぐしていったのだ。

 相談が終盤に差しかかったとき、相談員は改めて、「児童相談所の方とお話ししてみませんか」と投げかけた。

 すると、相談の冒頭では絶対に児童相談所には連絡をしないでほしいと伝えていたAさんが、「わかりました。相談員さんがそう言うなら、話してみます」と答えてくれるようになった。その後、最終的には児童相談所へつなぎ(通告)、継続的に支援していった。

<TEXT/NPO法人あなたのいばしょ理事長 大空幸星>

24時間対応、無料チャット相談「あなたのいばしょ」代表。慶應義塾大学在学中に「あなたのいばしょ」を立ち上げ、約2年弱でDV、ネグレクト、過剰なストレスで悩む人など、老若男女問わず多くの人々から20万件以上のチャット相談を受ける。国会にも働きかけ、孤独担当大臣の創設や、孤独政策の方針作成にも尽力

望まない孤独

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相談件数は年間20万件以上。日本初の24時間無料チャット相談「あなたのいばしょ」を立ち上げた現役大学生が語る、人の心を蝕む“望まない孤独”とは

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