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「営業なら靴を履きつぶせ!」 に靴底をやすりで削りまくる部下たち

学び

「『営業マンなら、月に一足は靴を履きつぶす勢いで飛び回れ』と言われているんですが、一部の社員は、契約を取ることよりも“いかに靴を履きつぶすか”という変な方向に情熱を燃やしていて……。

 会社に戻る前や自宅でわざと靴底を地面にこすりつけてすり減らしたり、粗目のやすりで削ったり。そんな卑怯な細工でも上司は『お前よくやってるなぁ』と喜ぶんですから、おかしな話ですよね」

 そう語る、皆川さん。学生時代仮病を装って授業さぼったり、ずる休みを取りたいとき、一生懸命体温計を手でこすりまくったようなあの感覚に近いような……。それを大の大人がやっているのだから、驚きです。

他の部署からは「身だしなみ(靴)が汚い」と不評

営業

「そんなところに一所懸命になるなら、仕事で結果を出せよ! 仕事させてくれよ! と言いたいですよ。完全に部下の育て方を間違っているというか、仕事はできないのにやたら靴底を削るのだけは上手くなるって、本末転倒もいいところですよ。

 ちなみに、靴底の減り以外にも、『履きすぎて靴に穴が開いたり、底がはがれてしまう営業マンも高評価』らしいです。もうバカバカしくて反論する時間ももったいないので、僕は適当に靴底や皮が薄い安めの靴を買って、裸足ではいたりしてすぐに痛むようにしています。汗で生地がすぐにダメになるので、勝手にボロボロになるんです」

「靴底ルールを押し付けてくる上司の前だけ、傷んだ靴を履いている」という皆川さん。ほかの部署からは「営業成績が悪い上に、いつも身だしなみ(靴)も汚い」と悪評が立っているとか。

 仕事ができるか、否かを、靴の汚れだけでしか見ない迷惑な上司ルール。いつか部下からも“足元”を見られることでしょう……

<TEXT/青山由佳 イラスト/zzz(ズズズ)@zzz_illust

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