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「営業なら靴を履きつぶせ!」 に靴底をやすりで削りまくる部下たち

学び

「死ぬ気で努力すれば大抵のことは上手くいく!」
「あきらめるな! 根性で乗り切れ!」

猛暑 ビジネスマン

※画像はイメージです

 こんなまったく根拠のない根性論や精神論を振りかざしてくる上司を見かけたことはありませんか?

 時代錯誤と思いきや、今でも意外と多いこのタイプ。仕事の相談をしても、効率や理論性が欠けまくった内容のない話ばかりで、まったく”タメ”にならなかったりします。

「結果より流れた汗の量が大事!」……おい、マジか

 酷暑の中、連日外回り営業をする皆川竜也さん(仮名・31歳)も、そんな時代錯誤の上司に悩まされ続けている一人です。

「50代の上司は古い根性論を振りかざすだけじゃなく、超アナログ人間なので余計に面倒くさい。取引先に資料を送るにも、数分のパソコン作業で済むのに、『相手と向き合って、目を見てコミュニケーションを取らないと信頼が生まれない』『多くの時間残業した(会社に尽くした)奴がエラいんだ!』と、そんな意味不明な理由で過程ばかり重視する。営業成績を上げたり、いい結果を残すよりも“努力が目的”になってしまっているんです」

 結果よりも、過程。成績よりも、費やした時間と労力が大事。いち企業としては、もはや未来がないような気も……。

「それでも上司にウケるのは、ムダに走り回って汗を流すヤツなんです。何も考えずに“分かりやすい努力”をする。大した成績もあげていないのに、よく『お前は俺の若い頃にそっくりだ』と可愛がられていますよ」

「今日は2ミリ」靴底のすり減り具合をチェック

靴底

 成績よりも、時代錯誤な努力を重視する上司。極めつけは、営業で外回りをする部下の“靴底チェック”です。

「上司いわく、『営業マンたるもの、靴を履きつぶすくらい歩き回れ!』がルール。毎回朝礼のお決まりのセリフなんですが、同時に物差しで靴底の厚さをチェックされる。『よし、お前は昨日より◯ミリ減ってるな』『お前は全然減ってないじゃないか! たるんでる証拠だ』と、ミリ単位で計ってはお説教です。

 外回りといっても、時には電車に乗ったりタクシー移動もあるじゃないですか。でも、どんなに成績が良くても、上司は“徒歩至上主義”。『己の足ですべてを切りひらけ』って、いつの時代だよって話ですよね……」

 毎朝、部下の靴底の厚みを測ってはマイメモ帳に記録を付けていくとか。「契約を取れなくても、底がすり減っていれば褒められる」というのだから、仕事とはなんぞや……と混乱する部下も多いようです。

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