3か月無料終了へ…「楽天モバイル」今こそ知っておきたい5つのポイント
メリット③ 20GBを超えても速度低下なし
一般的な格安SIMでは契約したデータ量を超えると速度が制限され、会社やプランにもよりますが速度が1M~128Kbpsまで下がります。1Mbpsという速度はYouTubeで画質モード「480p」がギリギリ観られる程度。128kbpsまで下がると、ページ読み込み時でもかなり遅いと感じます。
楽天モバイルなら「楽天回線エリア」と呼ばれる自社エリアであれば、20GBを超えても速度が落ちずに高速のまま利用することが可能です。なお、KDDI(au)の電波を借りて提供している「パートナー回線エリア」内では全体のデータ利用量が5GB超えると1Mbpsに制限されます。
このように料金やサービス面において他社を圧倒している楽天モバイルですが、楽天モバイルならではのデメリットもあります。その点についても解説していきます。
デメリット① プラチナバンドを持っていない
楽天モバイルを利用していると他社よりも「電波が悪い」と感じるケースがあります。その原因のひとつに「周波数」があります。
現在4Gで主に利用される電波の周波数帯は、楽天モバイルでは「1.7GHz(1700MHz)」のみ。一方、他社では「700MHz~3.5GHz(3500MHz)」とさまざまな周波数帯を持っています。なかでも「700MHz~900MHz」は「プラチナバンド」とも呼ばれ、かつてソフトバンクがプラチナバンドを持っていなかった時代に総務省とバチバチ争って話題にもなりました。
プラチナバンドとは、携帯電話の電波が届きやすい「700MHz~900MHz」前後の周波数帯のことをいい、建物などの障害物に対して電波があまり反射(減衰)せず、建物の中まで電波が届きやすいため、携帯電話においては有利とされています。その「喉から手が出るほど欲しい」プラチナバンドを楽天モバイルは持っていません。
楽天モバイルが持っている1.7GHzのような高い周波数は低いのと比べると障害物に対して反射(減衰)しやすくなるため、「障害物には弱い」とも言えます。そのようなことから、アンテナの設置状況にもよりますが建物の中だと「電波が弱いなぁ」と感じやすくなる、というわけです。