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宅配寿司業界で一人勝ち「銀のさら」、創業社長が明かす秘訣は“怒らない経営”

ビジネス

関西と関東で醤油や寿司酢も変える

銀のさら

地域によってメニューが違う(画像は東日本版)

 各家庭にポスティングされる「銀のさら」のチラシを担当するブランドマーケティング部ブランド戦略グループの成澤洋輔グループマネージャーは「実は地域によってチラシのメニューが違うんです」と語る。

「関西と関東では味の好みが異なるので、醤油や寿司酢も変えています。東海では赤だしのみそ汁、蒸しエビを食べる習慣があまりない北海道では生エビだけを使用するなど、地域によって細かく変えています。これも凡事徹底でお客さまの嗜好を追求していった結果です」

チラシの紙質にもこだわりが

「お客様はチラシをきっかけに商品をご購入されるので、紙質もすごくこだわっています。厚さがあるとお客様に安心感、高級感を感じてもらえますが、美味しそうに見える“しずる感”を出すための光沢を求めると薄くせざるを得ない。

 だから印刷会社にお願いして、どちらも実現した当社独自の紙質を開発してもらいました」とチラシにこだわり抜いていることを明かし、「上司には『そこまでやるか? お前、変わってるな(笑)』って言われるんですけど、これも私なりの凡事徹底なんです」

 社長だけでなく全社員が凡事徹底。宅配寿司業界で50%以上のシェアを誇る同社の強みをまざまざと見せつけられた。

<取材・文・撮影/中野龍>

1980年東京生まれ。毎日新聞「キャンパる」学生記者、化学工業日報記者などを経てフリーランス。通信社で俳優インタビューを担当するほか、ウェブメディア、週刊誌等に寄稿

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