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いよいよM-1グランプリ決勝戦。優勝予想と注目の若手を総チェック

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年間200本鑑賞のお笑いマニアの「大穴」予想は?

もも

もも。左がまもる。で右がせめる。

 大穴は「もも」と予想する。メディア露出が少なく、大阪を本拠地としていることもありなかなか東京まで情報が入ってこない、謎の多い2人である。しかし2018年から連続で準々決勝進出を果たしており、M-1ファンの間でも、2019年頃からその名が知られるようになってきた。ミルクボーイを彷彿とさせるようなシステム漫才を武器にしており、会場にハマれば強いのではないだろうか。彼らは自身のYouTubeなどでも「俺らにはM-1しかない」と語るほどM-1にかける思いが強く、大会を盛り上げてくれそうだ。

 ライターの鈴木旭氏も同じく、「ももが目立つのではないか」と予想した。

「今年はランジャタイをはじめとする“地下の匂いがする芸人”と、漫才コントを得意とする東京勢が多数。だからこそ、関西弁のしゃべくり漫才を特徴とする、ももが目立つと予想しています。容姿イジりを交互に行う独自のフォーマットは、新しさを感じると同時にスッと入って来る分かりやすいさもある。終盤に向かってテンポアップする掛け合いがハマれば一気に爆発すると思います」(鈴木氏)

敗者復活で気になる2コンビは?

見取り図

見取り図。今年満を持して東京進出

 気になるのが敗者復活に選ばれるコンビである。過去のM-1では、サンドウィッチマンとトレンディエンジェルが敗者復活から勝ち上がり、その勢いのまま優勝というドラマもある。やはり本命は「見取り図」ではないだろうか。

 2018年~2020年と3年連続のファイナリストであり、2020年は最終の3組にも残った実力派コンビである。メディア露出も大幅に増え、関西を代表する漫才師の一組となっている。準決勝でも、ファイナリストと肩を並べるくらいのウケをとっていたように思う。

男性ブランコ

男性ブランコ。質の高いコント漫才を得意とする

 個人的に気になるのは「男性ブランコ」だ。「キングオブコント2021」では準優勝という好成績を収め、12月末に開催される単独ライブは3公演即日完売など、今や飛ぶ鳥を落とす勢いである。3回戦や準々決勝でも、キングオブコントが追い風となってか、客席から期待するような雰囲気を感じることができた。ボケの平井まさあきのワードセンスは若手随一であり、徐々に名が知られてきている今なら、多くの国民票を集めることができるかもしれない。

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