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「コジマ電機学園都市店」閉店で、日本一安い「つくば電気街」が消えた。その誕生と繁栄の歴史

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ロードサイド型電気街跡は「ロードサイド店の集積地」に

つくば

「コナン販売」→「石丸電気ソフト館」→「石丸電気ミュージックプラザ」跡。現在は「セブンイレブン」として市民生活を支える。2階はコナン販売の本社事務所

「つくば電気街」を形成していた場所は、現在「電気街」であった痕跡はほとんど見られない。その一方で、電気街を構成していた多くの建物は「ロードサイド型の電気街」であったゆえ、利用しやすい駐車場も備えられており、築年数も比較的若かったことから、多くが現在もそのまま残り続けている。

 そして、それらはつくば市民の生活を支える商業施設やオフィスなどとして再活用されている。この地は「ロードサイド型の電気街」から、家電店跡を活用した「ロードサイド店の集積地」へと変化を遂げることとなったのだ。

つくば

つくば電気街の店舗の立地と変遷。(「地理院地図」に加筆して作成)

 それでは、なぜこの「つくば」に「ロードサイド型の電気街」が形成されていったのであろうか。本連載では、引き続き「つくばに電気街が生まれた理由」について解明していきたい。

<取材・文・撮影/藤井瑞起・若杉優貴(都市商業研究所)>

参考:
河野重年(1997年)「家電流通最前線レポートー5-秋葉原を圧倒する『つくば電気街』の台頭」激流22(5)
第一家庭電器創立30周年記念推進委員会 編(1989年)「第一家庭電器30周年史」第一家庭電器
東洋経済新報社 編(各年)「大規模小売店舗総覧」東洋経済新報社
日本経済新聞、茨城新聞、電波新聞

若手研究者で作る「商業」と「まちづくり」の研究団体『都市商業研究所』。Webサイト「都商研ニュース」では、研究員の独自取材や各社のプレスリリースなどを基に、商業とまちづくりに興味がある人に対して「都市」と「商業」の動きを分かりやすく解説している。Twitter:@toshouken

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