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コロナで大打撃「ラオックス」が反撃に。小売業界の“海外進出&撤退”を振り返る

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 コロナ禍による影響は2022年に入ってもさまざまな分野に及んでいる。もちろんそれは流通業界でも同様だ。一方で、少しずつではあるが「コロナ後」を見越した動きも起き始めており、とくに大都市圏では大型店の出店やリニューアルなど明るい話題もみられるようになっている

流通

※画像はイメージです(以下同じ)

 そこで、2022年の流通業界における主なトピックを、とくに私たち一般消費者にとって身近な小売企業を中心に、少しずつ振り返っていきたい。

相次ぐ「海外進出」の動き

【2021年12月末】
「ららぽーと」上海に駅ビルを展開(2021年12月20日)
「ドンキ」バンコクの東急百貨店跡に出店(2021年12月21日)
「ラオックス」中国海南島に出店(2021年12月28日)

 いきなり2021年末の、しかも海外の話題で申し訳ないが、年の暮れも押し迫ったころ、首都圏民にとっては身近な大手流通企業やデベロッパーによる「海外進出」の動きが3つも続いた。

 まずは中国・上海への「ららぽーとの駅ビル業態」初出店。2021年12月20日に開業した三井不動産グループのショッピングセンター「三井ショッピングパーク ららステーション上海蓮花路」は中国・上海市閔行区の梅龍鎮地下鉄1号線蓮花路駅ビルで、ららぽーとにとっては中国のみならず、日本国内を合わせても初の「駅ビル店舗」となった。ららぽーとは2021年4月にも上海にららぽーとを出店したばかり。

 また、中国企業「蘇寧易購」(旧・蘇寧電器)傘下の大手免税店・家電量販店「ラオックス」は2021年12月28日に中国南部のリゾート地・海南島に「ラオックスセレクト海南店」として初出店。日本文化の体験コーナーも設けられており、将来的には日本で培った免税店のノウハウを活かした店舗にする計画だとしている。

ドン・キホーテは東南アジアに出店攻勢

 一方のドンキは東南アジア地区に出店攻勢をかけており、2021年12月21日にはコロナ禍の影響で閉店した「バンコク東急百貨店」跡(2021年2月閉店)の一部に「DON DON DONKI MBK Center」を出店。店内には日本のお祭り屋台をイメージした売場も設けられ、開店記念イベントでは日本風アイドルグループのライブも行われた。

ドンキ

バンコクの東急百貨店跡に出店した「ドンキMBKセンター店」。(タイ王国・バンコク市)品揃えのみならず、売場づくりやイベントも「日本流」で集客を図る(画像は公式サイトより)

 こうした日系流通企業や不動産デベロッパーの海外攻勢は、いずれも「コロナ禍の影響によるもの」であるともいえる。

 コロナ禍ではさまざまな流通企業で「事業縮小」の動きが目立っている一方、上記3社は(コロナ禍前に出店が決まったものもあるとはいえ)コロナ禍で日本に行けない時代だからこそ、「日本流の商品・売場」はもちろん、接客やイベントなどにおいても日本を全面的に打ち出した店づくりをすることで日本好きを中心とした顧客獲得を目指して海外展開を強化したともいえる

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