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「コロナの時こそ客に会え」利益優先の古い会社に見切りをつけた25歳女性

コラム

オンライン会議での一言にカチンと

パソコン 女性

「ある日の会議で私だけオンライン参加だった時、一人のおじさん上司が『さぼらずにやってる?』と聞いてきてカチンときました。気持ちが悪いことにカメラをオフにしている女性社員をやり玉に挙げて、会議では必ずカメラをオンにするルールまでできました

 意味もなく対面での打合せをしたがるおじさん上司たちは、在宅勤務をする人はサボっていると評価をしているようでした。そんな時代遅れの考え方にますます高橋さんは嫌気がさします。また、会社に出社した時にも、違和感を覚えたんだとか。

「コロナへの対策が全然徹底できてないんです。社内には普通にマスクをしていない人もたくさんいるし、上層部はオープンに会食に出かけていて。これでは自分がいくら対策を徹底しても予防できないと呆れました」

「コロナの時こそ客に会え!」に絶句

 当たり前のことも意識できていない会社にうんざりしていた中、感染者が出ても、情報が開示されなかったり、後になって自分が濃厚接触者と知ることも多々あったそうです。会社が提唱していた“社員の健康が一番の資産”という言葉にも説得力が全くないと感じ、幻滅する一方。

 とどめを刺したのが、ある日の会議で上層部が放った発言でした。

「その日は大きな会議があり、『コロナの時こそ客に会え!』と言われたんです。思わず絶句しました…。このご時世で何を言っているのかと」

 困っているお客様に対して、できる限りのサポートをしていこうという意識は伝わりました。けれども、こんな状況で一番禁じられている「人との接点」を増やすように言われるとは思わなかったという高橋さん。

「日本全体が我慢をしている時期にあくまで利益を優先しようとする姿勢を目の当たりにして、この時は本気でショックでした……。私が退職を決めた一番の理由ですね」

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