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東大卒のプライドがアダに…新人編集者の悩みのタネとは?

学び

 社会人になると、学生時代までの“優秀”の定義が変わるもの――。

「働き始めてから、自分の常識に初めて疑いをもった」というのは、東大卒の吉岡さん(仮名・23歳)。優秀すぎるがゆえに、社会人としての悩みを抱える彼。一体、何があったのでしょうか?

東京大学

東京大学安田講堂 ©Kakidai CC BY 4.0

「1日で3回ケンカ売ってるからな!」

 現在、大手出版社勤務の新人編集者として働く吉岡さんが自分の常識を疑ったきっかけは、ある日、上司に「お前は今日1日で3回俺にケンカ売ってるからな!」と怒鳴られたことだったそうです。

「上司に怒られたのですが、僕がどこが悪かったのか聞いても『わかんないならいい!』って、呆れられてしまって。その場で指摘してくれるなら納得もできるのに……。もはや、最近は“文化の違い”だと思うようにしています」

 という吉岡さん。出版業界で働いていて、こんな実感を持ったそうです。

「全国から新人がやってくるので、学歴も出身もバラバラ。出版業界は、一部大手出版社に高学歴者が多い一方で、働き始めたら偏差値は関係ないところがある。頭がいいからいいものが作れるわけじゃないですし。

 とにかく編集者って“作家先生”を気持ちよくさせることが求められるから、“優秀”であることより、愛想がいいことが、結果として評価につながることも。アホはアホなりに愛されるというか、僕はそれが一番苦手なんです……」

僕は「東大出のプライドだけ高くて怠け症の新卒」

「今まで何かを笑ってごまかしたことがない」と、愛想とは無縁の人生を送ってきたとか。その横柄な態度から、周囲をイラつかせることもしばしば。

「よく『俺を馬鹿にしてるんだろ?』と言われることもあります。周りから見たら、僕は“東大出のプライドだけ高くて怠け症の新卒”なんでしょうね。そういう意図はないですが、心の内ではどこか見下しているのかも。本当に、社会人になってからは毎日めちゃくちゃ怒られてます……」

 それでも「殴られなければいいか」という気持ちで日々受け流しているという吉岡さん。やはり社会人として、上司に迎合するつもりはないようです。ある意味、最強のメンタルですね。

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